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その土地に行かずとも、旅行に行った気分になれるアンテナショップや物産店でのお買い物。普段の生活ではなかなか出あうことのない商品が、たくさん発見できます。今回は沖縄県の物産店を訪問。人気の商品を教えてもらいました。
東京都中央区銀座にある「銀座わしたショップ本店」は、沖縄県の公式アンテナショップです。店内には所狭しと沖縄県産品が並び、店の奥にはカフェスペースも用意。約4,000種類の商品をラインナップし、沖縄のグルメを買ったり食べたりできます。
オリオンビールや沖縄そばなどの有名なご当地グルメはもちろん、沖縄に何度も行ったことがある人でも初めて見るような商品もたくさん取り揃えており、現地の台所をのぞき見しているような感覚に。調味料やレトルト食品の他、沖縄野菜や加工肉などの売り場もあるので、夕食の材料もばっちり揃います。
「たくさんあって何を買うか決めきれない……! 」という方もご安心を。各ジャンルから特に売れているという人気商品を、銀座わしたショップ本店・サブマネージャーの渡嘉敷賢一さんに教えてもらいました。
※価格は全て税込です。
店内にはいろいろなメーカーの沖縄そば用の麺が売られていますが、その中で最も売れているのは、沖縄そば製造大手「サン食品」の「沖縄そばL麺ソフト」。スープとして使うだしがついておらず、シンプルに麺のみで購入可能という使い勝手の良さが手に取られる大きな理由なのだそう。なお、沖縄そばはそば粉を使わず小麦粉とかん水だけで作られているので、そば粉アレルギーの人も食べられます(※原材料は十分確認ください)。夏は冷やし中華ならぬ冷やし沖縄そばにしたり、焼きそばにしたりするなどのアレンジもおすすめです。内容量200gで価格は178円。
サン食品は、麺だけでなくだしも販売。「沖縄そばだし」は、あっさりしたかつおだしと、コクのある豚骨だしから選べます。豚骨風味は店内のカフェで販売されている沖縄そばにも使用されており、おいしさは折り紙つき。個包装された液状のだしが6袋(6食分)入りで231円。
沖縄土産の定番といえばちんすこう。お土産で買い、そのおいしさにハマってアンテナショップで再度購入する人も多いのだといいます。いろいろなメーカーから多種多様なフレーバーが出ていますが、一番人気はこちらの「雪塩ちんすこう」。ほろほろと崩れるクッキーの食感と、甘さの中にきいた塩のアクセントが好評です。2つ入りが3袋入って価格は113円。
今や沖縄だけにとどまることはなく、全国的にも人気となった沖縄のご当地ビール「オリオンドラフトビール」。沖縄県内ではほとんどの飲食店で取り扱いがあるほどの愛され商品です。あっさりとして苦みの少ない味は、沖縄で多用される豚肉の料理ともよく合います。沖縄以外でも飲めるようになったオリオンビールですが、実はものによっては缶のデザインや製造に使用する水が、現地のものと異なることもあるのだそう。こちらは沖縄県内で売っているデザインで、沖縄の水を使っています。350ml缶で価格は238円。
沖縄県は、シェア90%以上を占めるといわれもずくの名産地。「早摘み生もずく」はその中でも細めのもずくを使用し、柔らかい食感が人気の品です。洗わずに食べられる手軽さも魅力的。サラダに入れたり、そのままポン酢をかけたりして食べるのがおすすめです。内容量500gで860円。
現地でよく飲まれるという「さんぴん茶」。中身はジャスミン茶で、「さんぴん」という名は中国から由来した呼び方です。自動販売機でも当然のように販売されている、沖縄県民のソウルドリンク。沖縄ポッカコーポレーションの商品が現地で最もよく見かける商品だそうで、アンテナショップでもよく売れています。ペットボトル500mlで価格は151円。
"ゼブラ"と付きますがシマウマはもちろん不使用。横から見た際にシマウマのようなボーダー模様に見えることからこう名付けられました。中には甘いピーナッツクリームが入っており、かなりのボリューム感。銀座わしたショップ本店では月曜日以外毎日入荷しているそうですが、朝入荷して夕方までには売り切れることも多いといいます。価格は194円。
「コンビーフハッシュ」はその名の通り、コンビーフとハッシュドポテトを合わせた商品。沖縄県民は家に何個もストックしているほど、よく食べるのだそうです。オムレツやサンドイッチの具にすると、ほどよい塩気と肉の旨味で味が決まります。内容量70gで価格は172円。
酒と唐辛子を使った調味料「こーれーぐーす」は、一滴たらせばどんな料理も沖縄の味に。最も売れているのはわしたショップを運営する沖縄県物産公社の「PBこーれーぐーす」で、酢が入っていてまろやかな味がポイントです。沖縄そばはもちろん、炒め物に加えるのもおいしいのだとか。150g入りで679円。
じゅーしぃとは沖縄風の炊き込みご飯のこと。お米を炊くときにこの「じゅーしぃの素」を混ぜると、手軽に現地の食卓の味が再現可能です。にんじんやたけのこなどの野菜の他、豚肉やひじきも入って具だくさん。内容量180g(3~4人前)で396円です。
最後に、店の奥にあるカフェスペースからも売れ筋商品を紹介します。店内をまわって少し疲れたら、カフェでおいしい沖縄料理を食べてひと息つきましょう。
塩とかつおだしでシンプルに味付けした「もずく天ぷら」は、もずくの特有の食感が楽しめて人気。店内で調理して出されるので熱々が味わえます。沖縄県民はおやつとしてももずく天ぷらを食べるのだそう。価格は1個130円。
沖縄スイーツの定番といえばサーターアンダギー。カフェには常時販売されているプレーンや黒糖フレーバーの他、秋は「かぼちゃ」など季節限定のフレーバーも置いてあります。店内で手に入る「サーターアンダギーミックス」(サーターアンダギーの素)を使って作られている一品。価格は1個130円。
沖縄そばも作りたてを店内で味わうことができます。だしには本記事でも紹介したサン食品の「沖縄そばだし(豚骨風味)」を使い、麺は伊佐製麺所のものを使用。しっかりとコクがありながらも優しい味のだしは、太めの麺とよく合います。価格は820円。
店内に流れる陽気な沖縄民謡とご当地食品のポップなパッケージで、楽しい気分になる沖縄県のアンテナショップ。珍しいグルメに出あいに、ぜひ訪れてみてください。