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旅行や帰省の際に利用することが多い新幹線。しかし新幹線の乗車券・特急券は割引制度が少ないですね。今回は、新幹線を少しでもおトクに利用するための方法を調べてみました。
ちなみに、往復割引は片道601km以上から適用されるため、東京駅~京都駅間(513.6km)、東京駅~新大阪駅間(556.4km)では使えません。東京から東海道新幹線で西明石(612.3km)、東京から東北本線で二戸(601.0km)、秋田新幹線で大曲(618.5km)以上の距離で使えます。割引率は乗車券のみ10%引きです。この割引は乗車券部分だけ適用されて、新幹線特急券は対象外です。定価できっぷを買うより安いとはいえ、おトク感は薄いです。
新幹線の回数券もあります。6枚セットで割引率は5%程度。出張で何度も利用する人には向いています。3人グループの旅にも便利。しかし、親子の旅行に使うには半端な枚数です。また、子ども用の設定がありません。そして、使えない時期があります。春の大型連休やお盆休み、年末年始です。家族旅行で使いたい時期に使えません。残念……。
航空運賃は早期予約割引制度が定着しています。ANAは「特割」「旅割」、JALは「ウルトラ先得」「スーパー先得」などがあります。東京から1万円前後で北海道も九州も行けます。鉄道好きの筆者ですが、「旅割」「先得」の愛用者でもあります。時間とお金を節約して、現地でたくさん電車に乗れるからです。列車にたくさん乗るために飛行機を使います。実は飛行機も好きなんです。でも、料金が安ければ列車で行きたいなあ、というのが本音。
話を元に戻しますが、そして実は、東海道新幹線にも早期予約割引制度があります。「EX早特21」「EX早特」といいます。
東海道新幹線「のぞみ号」の東京~新大阪間は、通常期の割引なしの料金(運賃+特急料金)が1万4,450円です。繁忙期は200円増し、閑散期は200円引きとなります。ちなみに、繁忙期は春の大型連休、学校の春休み、夏休み、冬休みの時期。閑散期は1月下旬、2月、6月、9月、11月、12月上旬~中旬の平日です。これ以外の時期が通常期です。
「EX早特21」は、乗車日の21日前までにネットで予約するとおトクな制度です。「のぞみ号」の東京~新大阪間は1万1,000円です。なんと、3,450円もおトクです。子ども用の設定はありませんが、大人2人分で片道6,900円もおトク。この差は大きいですね。なお、2018年10月21日までの予約分は「スマートEX1周年記念価格」として、さらに1,000円引きになっています。
なお、乗車日の3日前までにネットで予約するとおトクな「EX早特」もあります。こちらは東京~岡山間、東京~広島間など長距離区間に設定されています。子ども用の料金設定もあるので、中国地方、北九州方面の旅行や帰省にオススメです。
「EX早特21」はJR東海の会員制サービス「スマートEX」または「EXPRESS(エクスプレス)予約」に入会すると利用できます。「スマートEX」は年会費無料でオススメです。お手元にクレジットカードがあれば利用できます。「Suica」や「PASMO」などの交通系ICカードを登録すれば、交通系ICカードをきっぷとして利用できます。「EXPRESS予約」はJR東海やJR西日本が発行するクレジットカード向けのサービスです。
注意点として「EX早特21」「EX早特」は繁忙期に使えない日があります。利用できる列車は乗車駅を朝6時台と昼11時~15時台に出発する「のぞみ」に限られます。最寄りのJR駅から新幹線の出発駅まで、新幹線の到着駅から最寄りのJR駅までのJR線は別途運賃が必要です。乗り遅れてしまった場合は無効となり、後続の列車には乗れません。通常のきっぷは指定席に乗り遅れても、後続列車の自由席に乗れます。「EX早特21」「EX早特」は乗り遅れの救済制度はありません。ただし、乗車前なら列車の変更は手数料なしで何度でも可能です。
制約が多めですが、基本的には、予約した列車にちゃんと乗れば大丈夫です。
今回は東海道新幹線の「EX早特21」「EX早特」を紹介しました。この制度は山陽新幹線にもあります。この他、JR東日本とJR北海道は「えきねっと とくだ値」、JR西日本は「スーパー早特」、JR九州は「九州ネット早特」という制度があります。在来線特急も割引する制度もあります。これらは別の機会にご紹介いたします。