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雪印メグミルクグループの雪印ビーンスターク株式会社が9月13日、「つわりに関する調査結果」を発表しました。それによると、第1子・第2子の妊娠中にそれぞれ8割以上の人がつわりを経験し、そのうち約6割は「つわりが重かった」と回答しました。
本調査は、2人以上の出産を経験した女性500人にアンケートを実施。その結果、第1子と第2子それぞれの妊娠時につわりを経験した人は、どちらも約8割にのぼることがわかりました。
また、つわり経験者のうち約6割を超える人が、つわりが「とても重かった」「やや重かった」と回答。そのためか、「妊娠中に一番大変だこと」という設問への回答も「つわり」が最も多く、回答率では第1子で46.8%、第2子では33.2%と、ともに1位を占めました。
つわりの期間に関するアンケート結果では、平均すると妊娠8週から始まり、20週で終了する人が多いようです。妊婦さんの多くは、約3カ月もの間つわりを感じていることがわかりました。
第1子または第2子どちらかでつわりを経験した人426人の回答を集計すると、つわり中の心配事の第1位は「いつになったらつわりがおさまるのか」、続く第2位は「思うように身体が動かせない(運動不足)」となりました。食事が思うように食べられない人も多く、「食事が食べられず、胎児のための栄養が摂れない」「食事が食べられず、自分の栄養が摂れない」という悩みも多く見受けられます。
北海道千歳市の産科・婦人科「マミーズクリニックちとせ」院長の島田茂樹医師によると、「日本産婦人科ガイドラインの2017年最新版では、つわりの緩和にはビタミンB6を投与する治療法が記されている」とのこと。同クリニックではつわりがある妊婦さん20人に1日当たりビタミンB6を25mg、葉酸400μgを摂取してもらったところ、70%の人の吐き気が改善、65%の人の食欲が改善されたそうです。
なお、葉酸は妊娠前から母親が摂取することで胎児の神経管閉鎖障害を減らすとされており、厚生労働省のガイドラインでは1日あたり400μgの摂取を推奨しています。
つわりで食べられない時期には、サプリメントに頼ることもひとつの手です。栄養摂取不足の不安を上手に和らげて、健やかな気持ちでマタニティライフを送りたいですね。