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調味料や食器、調理器具など、物が多すぎてキッチンが使いづらいとお悩みではないですか。最近は様々な調理家電が発売され、「買いたいけど置くスペースが無くて買えない…」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここは一念発起。物を整理して、快適なキッチンによみがえらせましょう。今回は東京都にお住いのSさんのお宅にお邪魔して、キッチン収納のお悩みを解決! 教えてくれたのは、整理収納コンサルタントの金内朋子さんです。
物が多いとお悩みのSさん。「フルタイム勤務で働いています。忙しい毎日ですが、子どもには毎日ご飯をきちんと食べさせたいという思いがあります。”ストック切れ”が怖くてついつい買いすぎてしまう傾向があるんです…。もともと料理も好きなので、調味料なども多めだと思います。すっきりとしたキッチンにして、作業スペースも広く取りたいです」。ここからは、Sさんの悩みを解決すべく、キッチン収納スペースごとに収納のコツをご紹介します。
まずは食器棚から見直します。Sさんの食器棚の半分は、お弁当グッズが埋め尽くしていました。上の段は、雪崩がおきそうな気配も…。「子どもは保育園通いなので毎日給食です。でも、年に何度かあるお弁当持ち遠足のためにお弁当箱を買い、成長に伴ってお弁当箱のサイズも変わって買いなおして…としているうちにたまっていきました」。
「食材のように賞味期限が無いお弁当箱やキッチンツールは、見直しタイミングが難しいものの1つです。しかし、子どもの成長や自分たちのライフスタイルの変化によって不要になったものは手放すか、手放せない場合には一定期間別の場所に保管するのもいいでしょう」と金内さん。
金内さんの助言を受けて、収納しなおしたところこんなにすっきり! 8つほどあったお弁当箱は2つに見直し。さらに、使用頻度の高いものは下段へ。逆に、使用頻度の低いものは上段に移動させることで、使いやすさが増しました。ご家庭で見直しをする際には、ホームパーティの余りを残したままにしていないか、季節のものが一番使いやすい位置を占領していないか、などをチェックしてみましょう。
続いて調味料ラックを見直し。香辛料やハーブが多く、調味料ラックに置き切らないとお悩みのSさん。とはいえ、上段はまだ物が置けそうな気配も…。まずはいらないものを探ることからスタートしました。
一旦収納スペースから全ての調味料を取り出し、いる物と手放す物に分けていきます。手放すものは、賞味期限が切れているものや、普段ほとんど使っていない調味料です。ブームに乗って購入したものの、使っていない調味料は無いかを確認していきます。
いる物だけを調味料ラックに入れてすっきり! 高さがあるものは奥に収納し、同じメーカーの調味料を揃えることで使いやすくなるうえ、2度買いを防ぐことができますよ。
キッチン収納でのお悩みの代表格、キッチン下収納。Sさんのキッチン下収納は、調味料と掃除道具がごちゃ混ぜに収納された状態に…。はじめは分けて整頓していたものの、ものが増えていくうちに、このような状態になってしまったのだとか。
一旦収納されていたものを全て取り出し、掃除道具と調味料カテゴリ分けしながら、調味料の時のようにいる物と手放すものに分けて収納しました。奥行きのあるものを奥に収納することで、何が収納されているか見えやすくなりました。
キッチンで、大切に保管しすぎて使っていないものってありませんか。Sさんのキッチンを整理していると、使われていない曲げわっぱのお弁当箱を発見。何年か前に手作りしたものの、日常使いはもったいないような気がして、保管していたのだとか。しかし、物は使わない方がもったいないと金内さん。食卓に、七味唐辛子や山椒、ラー油など食事をしながら使う調味料があふれていたSさんに、素敵な活用方法を提案してくださいました。
「食卓の調味料入れとして使ってみましょう。お弁当箱だからといって、お弁当以外に使っちゃダメということはありません。ラー油など汁漏れが気になる場合は、お弁当に使うシリコンカップを敷いておけば安心です」。シリコンカップも、Sさんが最近あまり使わなくなっていたもの。新しい方法で活用され、シリコンカップもお弁当箱もなんだか誇らしげです。使わずに収納スペースを取ってしまっている物があれば、金内さんのアイディアのように、新しい使い方にアレンジして使ってみてはいかがでしょうか。
すっきりきれいになったSさんのキッチン。きれいなだけではなく、物が取り出しやすくなったうえ、どこに何が収納されているのか分かりやすくなりました。また、収納を見直す際には、掃除しながら収納するのもポイントと金内さん。収納しているものを、全て取り出すという機会はなかなか無いものです。収納とセットで掃除もしてより快適な空間を目指しましょう。
金内朋子(かねうちともこ)
整理収納コンサルタント・2級認定講師
首都圏を中心にクライアント宅での整理収納支援サービス提供、講座・教育機関にて保護者向けセミナー、雑誌やwebのコラムやメディア出演など、幅広く活動中。3LDKのマンションに子供4人と夫の6人暮らし。2014年ESSE「収納インテリアグランプリ」大賞受賞。2015年ワニブックス社「散らかし屋さんが片付けたくなる部屋のつくり方」を上梓。元片付けられない経験を活かし、多くの片付けられない人の共感を呼んでいる。
オフィシャルサイト:ヘヤコト