- 週間ランキング
チノパンはしっかり洗濯していても、ジーンズはあまり洗わないという人、少なくないはずです。色みにこだわって頻繁には洗わない、という話も耳にします。そこでここでは、ジーンズを洗うべきか否かを、株式会社ライオンの暮らしのマイスター大貫和泉さんにアドバイスしていただきました。
洗わないジーンズって、実のところ不衛生ではないのでしょうか。そんな疑問を大貫さんにぶつけてみました。「上手なお手入れ方法が分からずに、お洗濯をためらっている方も多そうですよね。着用したジーンズには、汗や皮脂汚れがついています。汚れは、時間が経つにつれて落ちにくくなり、嫌なにおいにもつながります。ジーンズを洗濯したら、ダメージジーンズの穴が大きくなってしまったり、”ひげ”と呼ばれる股の部分からから太ももにかけてできる擦れた跡が色落ちした…などのトラブルが心配という気持ちもわかりますが、できるだけ定期的にお洗濯することをおすすめします」。
なるほど、お気に入りのジーンズがいや~なにおいを放つようになってはおしゃれどころの話ではありません。ここからは、大貫さんにジーンズの適切な洗い方を教えていただきます。
ジーンズを洗濯する前に、タグに記載されている洗濯表示確認します。2016年12月に新しくなった新・洗濯表示では、「洗濯おけ」や「手洗い」の記号がついている場合(下記画像左)は、家庭で洗うことができます。従来の絵表示の場合(下記画像右)、「洗濯機」マークや「手洗い」マークがついている場合は、家庭で洗えます。
新・洗濯表示や、従来の絵表示に「洗濯おけに×」がついている場合は、家庭で洗えません。
まずは洗えるジーンズなのか洗えないジーンズなのかを確認して、洗える場合には家庭で洗濯してみましょう。
ジーンズの洗濯表示を確認して自宅で洗濯できるとわかったら、早速洗濯。「利用する洗剤は、洗濯中の色あせや型くずれ防止効果のある”おしゃれ着用洗剤”がおすすめです。ライオンの洗剤であればおすすめは『アクロン』。また、消臭・防臭効果のある柔軟剤を併用すると、汗のニオイを防ぐだけでなく、肌触りもさらによくなりますよ」。
大貫さんおすすめのおしゃれ着用洗剤はライオンの「アクロン」。洗濯ダメージを防ぎながら、洗ってくれます。
目立つ汚れやシミがあれば、前処理を行いましょう。汚れが気になる部分におしゃれ着用洗剤を少量つけて、キャップの底の部分を使って軽く叩き、洗剤をなじませておきます。
ダメージ部分の傷みや洗濯中の色あせを防ぐために、ジーンズは裏返して洗濯ネットに入れましょう。ダメージ加工がしてある場合には、その部分が内側になるように、3〜4つ折りにして畳み、ネットに入れましょう。ファスナー、ボタン、ホックなどは、あらかじめ閉めておくようにしましょう。
洗濯時の色あせやダメージ部分の傷みを防ぐために、洗濯機の「おしゃれ着コース」や「ドライコース」などの弱水流コースでやさしく洗濯しましょう。脱水は短時間で行うのがポイントです。柔軟剤を使用する場合は、洗濯機の投入口に入れましょう。
※手洗いマークの衣類を洗濯機で洗う場合は、洗濯機で洗えるかどうか洗濯機メーカーの情報を確認しましょう。
洗濯おけや洗面ボウルに、30度以下の水とおしゃれ着用洗剤を適量入れ(アクロンの場合、水4Lに対して10mlが目安)、ジーンズを静かにしずめて、やさしく「押し洗い」します。ジーンズを押し絞った後、洗濯おけの水をすべて流してから新たに水を入れ、同様に押し洗いをして「すすぎ」を2回行います。柔軟剤を使用する場合には、さらに水を入れ、「柔軟剤」を入れて軽く押ししてすすぎ、洗濯機に入れて、30秒~1分程度軽く脱水します。
脱水後はすぐに洗濯機から取り出し、折りたたんだ状態で軽くたたいてしわを伸ばしましょう。
しわを伸ばしたあとは、ファスナーを開け裏返しのまま風通しのよい日陰で下の写真のように筒状に干しましょう。風の通りがよくなり、早く乾かすことができます。
汗をかきやすいこれからの季節。お気に入りのジーンズこそ、清潔にして心地よく履きたいですよね。手順を守って、家庭での洗濯にチャレンジしてみませんか。