「ちょっとコーヒーを一杯」と向かう先がコンビニになって久しい今、各コンビニチェーンでは熾烈なコーヒー戦争が繰り広げられている。価格の基準はブレンドSサイズで一杯100円。カフェと比べると4〜5分の1の価格帯の中で飛び抜けるためには、ほかのチェーンよりもいかにおいしいコーヒーを提供できるかにかかっている。

そんな状況の中、ファミリーマートは世界一のバリスタとして知られる粕谷 哲氏との共同開発「FAMIMA CAFÉ」を2020年2月にスタート。同年7月にはアイスコーヒーを、10月にはブレンドを刷新した。この時の様子は、店内に貼られた〈豆、本来の甘みを知ってください。〉、〈本当においしいブラックコーヒーは甘い。〉というポスターで記憶している人も多かろう。

「従来のコンビニコーヒーは。深く焙煎しただけのコーヒーばかり。すると必然的に嫌な苦味が発生します。とにかく豆本来の甘みを出すために、浅煎りに近づけた『甘味焙煎』を導入しました」と粕谷氏は語る。

さらに2021年には店内のコーヒーマシンを変更し、7月には再びアイスコーヒーを、さらに10月には新たにケニア豆を配合してブレンドを刷新した。「世界一おいしいコンビニコーヒーと自負しています」と粕谷氏は胸を張る。その自信を裏付けるかのように、2020年7月のアイスコーヒー刷新から2021年12月までのわずか1年半でFAMIMA CAFÉは累計4億杯を突破。1月25日にスタートしたFAMIMA CAFÉキャンペーンも後押しして、その累計数アップはさらに加速しそうな勢いだ。

1月25日に都内某所で開催された発表会でFAMIMA CAFÉの歴史を語る粕谷氏。

発表会では FAMIMA CAFÉ とハンドドリップの飲み比べを実施。

「市場がどうこうではなく、自分がおいしいと感じるコーヒーを作った」と語る粕谷氏。
たしかにその味は、カフェで飲むハンドドリップと遜色ないおいしさだった。

粕谷 哲
株式会社 Philocoffea 代表取締役

〈受賞歴〉
WORLD BREWERS CUP 2016 優勝(アジア人初)
JAPAN BREWERS CUP 2015 優勝
JAPAN AEROPRESS CHAMPIONSHIP 2015 優勝

情報提供元: 舌肥
記事名:「 ファミリーマート、世界一のバリスタが監修した絶品コンビニコーヒー