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■『赤ちゃんを知る授業』の主な内容
・赤ちゃんだった頃を振り返る
赤ちゃんだった頃の印象的な出来事やエピソードを思い返し、かつては生徒自身も赤ちゃんだったことを改めて認識する。
・赤ちゃんが生まれるということ
赤ちゃんは、様々な状態や環境で生まれてくるが、みんなかけがえのない存在であること、たくさんの人たちに支えられて成長することを知る。
・赤ちゃんの行動について、その意味や特徴を理解する
赤ちゃんはなぜ泣くのか?なぜよく寝るのか?など、その行動について特徴や意味を理解し、赤ちゃんとのコミュニケーションに不可欠な知識を身につける。
・今、自分にできることを考える
一過性の授業で終わらせるのではなく、社会の一員として、生徒が主体的にできることを考え行動に移すきっかけを与える。
一部の中学校では、ピジョン社員が出向く出前授業を実施。赤ちゃん人形の抱っこ体験、妊婦ジャケットを装着しての妊婦体験、ベビーカーの走行体験などを行っている。
赤ちゃんに対する興味・関心があると答えた生徒の割合を授業の前と授業の後で比較すると約17ポイント上昇し、授業を受けたほぼすべて(95.6%)の生徒が、赤ちゃんを育てるためには周りの人の協力が必要だと認識したことが分かった。また、「赤ちゃんを見かけたときに、あなたが赤ちゃんにできることがあると思いましたか?」という問いに対しては、90.1%と大多数の生徒が「自分にもできることがある」と答え、生徒自身にもできる手助けがあると知るきっかけづくりになったことが分かった。
授業を受けた生徒からは「子育ては大変だと改めて思った。私たちにも助けられる場面があると分かった」「この授業のことを活かしながら妊婦さんや子ども連れの方に接していきたい」「赤ちゃんのいのちは尊い。妊婦さんは頑張っている」といったコメントが寄せられた。
■「赤ちゃんを知る授業」の実施実績
・2021年度(2021年9月~2022年3月)/69校(うち出前授業 ※オンライン:1校)、6,616名
・2022年度(2022年4月~2023年3月)/159校(うち出前授業:4校)、13,384名
・2023年度(2023年4月~2024年3月)/145校(うち出前授業:3校)、11,348名
※2024年3月末確認できた数値のみ
子どもたちが赤ちゃんの特徴や育児の大変さを理解し、自分にもできることを考えるきっかけとなる『赤ちゃんを知る授業』。出前授業では、妊婦体験などを実際に行うことで中学生ならではの感覚として得る気づきも大きいはずだ。今年も多くの中学生が学び、「赤ちゃんにやさしい未来」が実現に向かっていく。