台湾を世界のウイスキー名産地のひとつに押し上げたKAVALAN WHISKEY(カバラン ウイスキー)。その輸入販売代理店契約を日本酒造販売株式会社が締結し、2月27日に金車×日本酒類販売「KAVALAN WHISKEY発表会」を開催。会場には全国の酒類販売関係者、飲食店関係者が集結し、その関心度の高さが証明される形となった。

日本酒類販売株式会社 代表取締役社長の倉本 隆氏は「金車グループとの取引は、2021年のKABALAN BAR COCKTAIL ハイボール缶とジントニック缶で始まりました。このご縁から今年からウイスキーも扱うことになり、とても感慨深いものがあります」と発表会冒頭の挨拶でこう語った。

「倉本社長とそのチームの真面目な仕事ぶり、誠実さを見て、新たなビジネスパートナーとして日本での販売・供給をお願いすることにしました。日本酒類販売の強い販売力でカバランが日本での愛用者がもっと増えることを期待しています」と語ったKAVALAN WHISKEYを製造する金車グループ 社長の李玉鼎(Albert Lee)氏。

ガッチリ握手をする倉本社長と李総経理。

続いて登壇したのは、ブランドアンバサダーの陳威宇 David Chen 氏とブレンダー兼ブランドアンバサダーの何妤安 Ann Ho 氏。

マイアミ大学大学院を卒業後、総合型フィットネスジムのマーケティングを経て昨年からカバランのブランドアンバサダーに就任した陳威宇氏。発表会ではブランドストーリーを中心とした説明を来場者へ行った。

臺灣大学化学エンジニア学科を卒業後、カバランウイスキーのブレンダーおよびブランドアンバサダーとして活動している何妤安氏。

発表会の出席者は、何妤安氏の解説を聞きながらKAVALAN WHISKEYのテイスティングを行った。用意されたウイスキーは、左から「カバラン トリプルシェリーカスク」、「カバラン ソリスト ヴィーニョ」、そして今年秋からの輸入が予定されている「カバラン ソリスト PXシェリーカスク」。

ここで、陳威宇氏から重大発表。2008年、カバランが台湾初のシングルモルトウイスキーの製造を完成したことをきっかけに台湾は世界のウイスキーマップの仲間入りを果たした。そして今回、その15周年を記念して2009年物のヴィンテージを詰めたアニバーサリーエディションボトルの販売が決定。アズキ色とグリーンのアニバーサリーエディションボトルには、テイスティング体験の質を高めるために、それぞれにグラデーションコースターとメタリックカラーのウイスキーノーズグラスが付属される。

発表会の最後には、ウイスキー文化研究所代表の土屋守氏によるトークショーが行われた。週刊誌記者を経て1987年に渡英し、帰国後はウイスキー評論家として活動。1998年にはハイランド・ディスティラーズ社より世界のウイスキーライター5人のひとりに選出された土谷氏。今回のトークショーでは、自身がカバランの蒸溜所を訪れた時の思い出などを語った。

ウイスキーは寒冷地でなければ作れないという常識を打ち破り、唯一無二のウイスキーを作ることで一躍世界から注目されることとなったカバランウイスキー。大きな販売網を有する日本酒類販売と手を組むことで一気に知名度が上がり、我々日本人にも馴染み深いものになるのではないだろうか。

〈KAVALAN WHISKEY〉
https://www.kavalanwhisky.com/JP

情報提供元: 舌肥