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東京ガスの新たなソリューション事業ブランド「IGNITURE」について説明する東京ガス株式会社 取締役 代表執行役社長 CEOの笹山晋一氏。東京ガスグループでは今年2月に発表した中期経営計画「Compass Transformation 23-25」において主要戦略のひとつに「ソリューションの本格展開」を掲げており、グリーントランスフォーメーション(GX)・デジタルトランスフォーメーション(DX)などを取り入れた新たなソリューションをユーザーへ提供する事業ブランドとして「IGNITURE」を立ち上げた。これにより、家庭、法人、そして地域・コミュニティのユーザーは「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と、「脱炭素・レジデンス向上などでサステナブルな生活・事業」を無理なく両立可能に。またIGNITUREにおいては新しいソリューションを順次拡充し、既存ソリューションとあわせて2025年度までに売上高3,100億円を目指すという。
記者発表会の中盤にはミュージシャン・俳優のシシド・カフカ氏と芸術家・アートディレクターの清川あさみ氏も登場し、笹山社長とトークセッションを繰り広げた。
トークセッションの最後には「IGNITUREは未来を明るく照らしていくことを約束するブランドだが、未来を明るく照らすために必要なことは?」という質問が司会者より投げかけられ、シシド氏は「子供たちの笑顔」と回答。私は子供たちの笑顔。折れたスティックや割れたシンバルを使ってアクセサリーなどにアップサイクルし、その売り上げを子供たちや動物、自然などの支援に全額寄付しているカフカ氏は、自分より長くこの地球と触れ合っていく子供たちが笑顔でいられることを意識していると語った。
一方、清川氏の回答は「豊かな自然」。自然環境の中でいろんなことを考えていると、柔らかな発想力が生み出されたり、新しい価値観が作り出されるように感じているので、それを次世代の若い人たちと一緒に繋げていきたいと語ってくれた。
スタートアップ企業を含め、世の中に飛び交う“新しい事業”というキーワード。だが、これだけ壮大な規模で行われるならば、やはりこれまでの実績や技術力、そして資金力を持った企業でなければ信頼を勝ち取るのは至難の業。その点からも、東京ガスという揺るぎない信頼を勝ち取った大企業が新たに踏み出す新事業には安心感が伴うのは当然のこと。また、わずか1年ほどの2025年度までに3,100億円の売上高を上げるという目標も、それだけの裏付けがあるのだろう。どちらにしても、その根底にある“ユーザーのよりよい暮らし”を実現すべく立ち上げられた、この東京ガスの新事業に期待したい。