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多民族国家であり多様性あふれる食文化を形成してきたシンガポール。2020年、同国の屋台文化がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、世界有数の食の都としてますます注目が高まっている。そんな中、シンガポール政府観光局は、コロナ禍や円安の影響からの渡航回復を狙い「ふたたびシンガポールを訪れてほしい」との思いから、8月1日(火)より「食」をテーマとした各種キャンペーンを3つのパートナーとコラボして展開。成城石井との『シンガポールフェア 2023』のほか、オンライントラベルエージェントの「エアトリ」とコラボしたシンガポール旅行促進キャンペーン「シンガポール グルメ探索の旅 Culinary Journeys in Singapore」の実施、動画クリエイターのMrFuji from Japanによる、シンガポールの多彩な魅力を紹介する動画も配信予定だ。
8月1日(火)、Le Bar a Vin 52AZABU TOKYO 渋谷マークシティ店ではシンガポール政府観光局 プレス発表会「Culinary Journeys in Singapore」が行われ、今熱いシンガポールの食について迫るとともに、成城石井『シンガポールフェア2023』の商品の紹介や現地視察・開発の舞台裏が語られた。また本フェアで発売される目玉商品の試食会も行われたのでレポートしていこう。
開会の挨拶では、シンガポール政府観光局 北アジア局長 セリーン・タン氏が登壇。「日本とシンガポールはそれぞれの文化に対する深い理解と、食に対する共通の情熱によって築かれた特別な絆を共有している」と語り、今年に入り日本では相次いでシンガポールフードフェアが開催されるなど、シンガポール料理のムーブメントが起きていることを伝えた。また2023年上半期、日本とシンガポール間の往来は2019年の同時期と比べて約70%まで回復し、さらにシンガポール航空が10月より羽田、関西、名古屋での増便、ジェットスターが11月に沖縄からの直行便再開をそれぞれ発表。セリーン・タン氏は「日本とシンガポールの相互交流がますます盛んになることはとても嬉しい」と述べた。
次に、シンガポール政府観光局 マネージャー 吉田明子氏が、シンガポールの多彩な食についてプレゼンした。日本もシンガポールも美食大国であり、ミシュランの星が付くお店が増えているが、特にシンガポールではビブグルマン(6000円以下で価格以上の満足度がある店)を獲得した79軒中約7割の53軒がホーカー(屋台)だという。安くて美味しいグルメが食べられるシンガポールは、円安・物価高の今、お財布にも嬉しい旅先ではないだろうか。また、シンガポールはアジアで最もバーの評価が高い国の一つで、アジアのベストバー50で11件がランクインしているという。シンガポールのローカル料理や文化などから影響を受けた革新的なカクテルをシンガポールへ行ったらぜひ楽しんでみたい。
続いてシンガポール政府観光局 シニア・マネージャー 大石洋介氏が登壇。今回「食」をテーマとした同キャンペーンにおいて、成城石井、エアトリ、MrFuji from Japanの3つのパートナーとコラボした経緯を説明。成城石井『シンガポールフェア 2023』ではシンガポールの食について認知してもらい、エアトリのグループ会社が運営する旅行メディア「TRiP EDiTOR(トリップエディター)」で情報収集・検討、エアトリで旅行予約、さらにMrFuji from Japanの動画でリアルな体験を知り、実際にシンガポールへ渡航してもらうというコンシューマージャーニーを網羅したシンガポール旅行促進施策になっている。
「エアトリ」公式サイト内にはシンガポール旅行促進キャンペーン特設ページ「シンガポール グルメ探索の旅 Culinary Journeys in Singapore」を設置。
URL:https://www.skygate.co.jp/dp/campaign/stb/culinary_singapore/
また、エアトリのグループ会社である株式会社まぐまぐが運営する旅行メディア TRiP EDiTOR(トリップエディター)では、シンガポールの多彩な「食」を入り口としたアクティビティ&ツアーの紹介や企画記事を通して、シンガポールの旅の魅力を訴求する。また、成城石井『シンガポールフェア 2023』のシンガポール風総菜の開発ストーリーを中心に、現地視察の様子を3回に分けて連載していく。
URL:https://tripeditor.com/
動画クリエイター MrFuji from Japan
世界各国出身のメンバーとともに日本・世界の文化を紹介する動画で話題の、YouTubeを中心に活躍する動画クリエイター MrFuji from Japanが、「食」をテーマに独自の視点でシンガポールの多彩な魅力を紹介。動画はMrFuji from Japanの公式YouTubeチャンネルとシンガポール政府観光局の公式Facebookページにて8月下旬から順次配信予定。
URL:https://www.youtube.com/@mrfujifromjapan
成城石井は2016年から始まり過去に計4回、シンガポール政府観光局と共同で「シンガポールフェア」を開催してきた。5回目の開催となる今年は、コロナ禍以降初となる4年ぶりの現地視察が実現。同国から“フーディ・パーソナリティ(※2)”に任命された株式会社 成城石井 代表取締役社長 原昭彦氏と、同社セントラルキッチンのエスニック料理長が現地の人に親しまれているホーカーからファインダイニングまで数々の人気店約30店舗訪問したという。中華、マレー、インドなど幅広い料理を試食の上、店主や料理人からメニュー誕生の背景や調理方法をヒアリング。今回は以前訪れて試食した料理を、異なるお店で再度試食することにより、味はもちろん、調理方法、トッピングのバリエーションや盛り付け方法など多くの再発見があり、新製品や既存商品のリニューアルへの着想につなげたそうだ。また、発売前にはシンガポール政府観光局をはじめ、シンガポール企業庁、シンガポール航空の協力のもと試食会を実施。現地を良く知るシンガポーリアンのお墨付きをもらった新商品4品とリニューアル商品4品、既存商品2品を合わせた計10品が販売される。
(※2)フーディ・パーソナリティとは、日本とシンガポールの架け橋としてシンガポールフードの魅力を発信し、日本に広めていく役割。任期は本年12月31日まで
プレス発表会ではシンガポール政府観光局から原社長へ“フーディ・パーソナリティ”任命状の授与も行われた。原社長は、「今回の視察ではまだまだ紹介できるシンガポールの料理があることに気付いた。これからもっともっと日本にシンガポールの食の魅力を広げていきたい」と意気込みを語った。
それではいよいよ、『シンガポールフェア2023』で発売される商品を紹介していこう。
こちらは今回の現地視察ではじめて出会ったという料理を成城石井流で表現。海鮮の旨みたっぷりのまろやかな豆乳入りのスープに、麺は細いビーフンが絡む。海老、いか、ホタテ、あさり、いり卵の具材が入り見た目にも鮮やかだ。辛さはほとんどなく優しい味わい。
こちらはペアリングとして「成城石井 凍頂烏龍茶」と「HOLA!ロゼオーガニック」が提供された。華やかな香りと甘い風味を持つ凍頂烏龍茶がアジア料理に合うのは確実だったが、筆者が衝撃を受けたのはエスニックとロゼワインという掛け合わせ。華やかで辛口なロゼワインが魚の風味を引きたて相性抜群。エスニック料理にはいつも軽めのビールばかり飲んできた筆者だが、エスニックにワイン、という新たな発見を得ることができた。ちなみに成城石井ではワインを自社輸入し、徹底した品質保持で管理しているため高品質でコスパのいいワインが取り揃う。今回のフェアでは、シンガポールフードの魅力をより楽しむことができるノンアルコールドリンクやお酒とのペアリングを店頭にて案内しているので、ぜひこの機会にシンガポール料理とのペアリングも楽しんでみてほしい。
ビリヤニは、インドやその周辺国で食べられているスパイスとお肉の炊き込みご飯。同社が何度もチャレンジしてやっと完成したという一品で、ご飯の上にチキンをのせ、カレーソースをかけて仕上げてある。11種類ものスパイスを使い香り高く、鶏肉の旨みや野菜、ヨーグルト、バターも加えられ深みのある味わい。スパイシーだが辛さは少なめで食べやすく、トッピングされている大根の漬物やオクラなどの野菜がアクセントとなりバランスよく食べられる。
シンガポール料理に欠かせない調味料でもある、玉葱と乾燥海老と唐辛子をすりつぶして混ぜ合わせたエスニックらしい刺激的な辛さのペースト「サンバル・ブラチャン」。今回同社が試行錯誤を重ね、自家製「サンバル・ブラチャン」作り上げた。この自家製「サンバル・ブラチャン」を使ったパンチのあるピリ辛チャーハンの上には香ばしく焼いたチャーシューがトッピング。少し甘みのあるチャーシューとジャスミンライスを使ったパラパラのピリ辛チャーハンは、箸が止まらなくなる暑い夏にぴったりの一品。
甘さ控えめの豆花に、黒蜜や2種の自家製の餅、甘く炊き上げたひよこ豆をトッピングしたデザート。同社の和菓子職人が手掛けたもちもちとした芋餅とぷるんとしたわらび餅の2種の異なる食感が楽しめ、和食の職人が炊き上げたというひよこ豆は甘みと食感のアクセントとなっている。黒蜜は後がけして自分好みに楽しむことができる。さっぱりとした豆花はスパイシーな料理の後にも食べたい夏のデザートだ。
過去の「シンガポールフェア」で好評だった4品もリニューアルして販売。海老と豚の濃厚なスープに、自家製の太麺とビーフンという2種の麺をミックスして使うというシンガポールスタイルの「成城石井自家製 シンガポール風海老スープヌードル」755円(税込)(左)や、一つずつ手包みしているという大きなワンタンと自家製の細めのちぢれ麺に、自家製「サンバル・ブラチャン」をベースに作られた甘めのタレがよく絡むこってり味の「成城石井自家製 シンガポール風汁なしチャーシューワンタンミー」755円(税込)(右)。
このほか、「成城石井自家製 シンガポール風海南チキンライス 755円(税込)」、人気デザート「成城石井自家製 芋餅と紅はるか煮入りモーモーチャーチャー475円(税込)」もフェアに合わせてリニューアルして登場。さらに、現在販売中の「成城石井自家製 海老とオクラのシンガポール風焼ビーフン 583円(税込)」、「成城石井自家製 シンガポール風ラクサ 755円(税込)」も継続して販売される。
また、成城石井が運営するワインバー「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」7店舗では、シンガポールフェアに合わせ3商品が期間限定で提供される。
シンガポールの食というとチキンライスやラクサは知っている人も多いと思うが、こんなにも多種多様な料理があることに驚くのではないだろうか。ぜひこの機会に本フェアで展開されるさまざまなシンガポール風フードを味わい、食の都シンガポールに思いを馳せてみてはいかがだろうか。