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中小企業の7割以上の方が売上管理システムを導入していることが判明。一方、まだアナログ管理の企業もあり、約5%は経営者自身がEXcelや紙で管理しているという結果もあった。
従業員が100名を超えたタイミングで売上管理システムを導入した、あるいは導入したいと思う企業が最も多いようだ。では、システムを導入したことで良かったこと、期待することとは?
『業務の効率化(45.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『売上予測の立てやすさ(18.3%)』『経営判断の容易化(16.1%)』と続いた。また逆に売上管理システムを導入して不満に思うことや困ったことは、『コストが高い(23.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『外出先から利用できない(15.4%)』『使いづらい(12.9%)』と続いた。コストの高さや使いづらさに不満を感じる経営者が多いようだ。
次に売上管理システムを導入していない経営者に導入していない理由を聞くと、費用対効果が分からないことが理由で売上管理システムを導入していないとおよそ4割の経営者が回答した。これは実際に運用してみないと分からないかもしれないが、45%の経営者が売上管理システムを導入することで効率化が図れた、効率化を期待していると回答していることから、費用対効果を得られる可能性は少なくないのではないだろうか。
現在の売上管理方法について、6割以上が現在の売上管理法を手間だと思っているという結果に。どうやら、システムを導入するだけで、単に手間が省けるということでもないようだ。同時に「現在の売上管理方法でミスやトラブルが発生したことはありますか?」との質問には、およそ6割が『ある(57.6%)』と回答した。
■どのようなミスやトラブルが発生した?
・単純な計算式の誤りで売上と金額がズレた(30代/男性/大阪府)
・帳簿への転記ミス(30代/男性/大阪府)
・手入力の人為的ミス(40代/男性/福岡県)
・誤入力が原因で、売上や買掛の計算が大幅に狂ってしまい、修正に手間取った(50代/男性/沖縄県)
「売上管理システムについて、他にどのような機能があれば導入したい、もしくは利便性が上がると思いますか?」との質問には、およそ3割が売上情報の一元化と見える化ができる機能が欲しいと回答。情報をバラバラに管理していると、見たい情報がすぐに取り出せなかったり、情報を活用しきれなかったりするため、情報を一元化することで効率性や正確性を高めたいようだ。また、顧客の履歴やデータ入力アプリなど、様々な機能が搭載されたシステムを求める声も多かった。
■売上情報の一元化と見える化ができる機能が欲しい理由とは
・オフィスにいない時間が多いから(40代/男性/東京都)
・個々で管理しやすい売上システムがあればもっと仕事の効率化が出来る(40代/男性/東京都)
・社員間での情報の共有化と業務の効率化(40代/男性/北海道)
・見える化をすることで、売上管理の効率性・正確性を向上したいから(40代/男性/埼玉県)
多くの中小企業が売上管理システムをすでに導入し、業務の効率化や売上予測の立てやすさについて満足感を得ているが、同時にコストの高さや外出先からアクセスできないといった不満点もあることが明らかになった。また一方で、導入していない企業の半数以上で現在の売上管理方法でトラブルが発生した経験があること、導入していない理由として費用対効果が予測できない、どれを選べばよいのか分からないといったことが判明した。今回の調査結果にひとつでも思い当たる節のある中小企業経営者は、この機会にコストがかからず使いやすい売上管理システムを検討してみてはいかがだろう。