嚥下調整食における「見た目」と「料理らしさ」の重要性、大阪公立大学とナコムが共同研究で実証
冷凍介護食「最幸のやわらぎ(R)」を展開するナコムが、大阪公立大学と共同で実施した嚥下調整食に関する研究成果を公開しました。
研究の概要
ナコムと大阪公立大学大学院生活科学研究科の松本佳也准教授らは、介護・嚥下調整食において「食べる楽しみ」を構成する要素を科学的に検証しました。食事は栄養摂取だけでなく、見た目や料理らしさが総合的な満足度に大きく関わっています。今回の研究では、ナコムが開発する冷凍介護食「最幸のやわらぎ(R)」の食品サンプルを用い、官能評価を通じてその重要性を明らかにしました。
研究課題:Comparison of the sensory characteristics of regular appearance texture-modified and pureed foods and identification of factors associated with overall acceptability
掲載誌:Discover Food
掲載日:2026年8月31日
研究対象:栄養学を学ぶ大学生・大学院生42名
研究結果と今後の展望
研究では、通常の料理に近い見た目を再現した嚥下調整食と、ペースト状の嚥下調整食を比較しました。その結果、見た目を再現した食事は、ペースト状のものと比較して「見た目」「料理らしさ」「総合的な評価」において高い評価を得ています。一方で、ペースト状の食品は「食べやすさ」の面で評価されました。分析の結果、総合的な評価には味や風味だけでなく、見た目や料理らしさが重要な要素であることが示されています。
ナコムは今回の成果を重要な知見とし、今後も大学や研究機関との連携を通じて「安全に食べられる」だけでなく「料理を楽しめる」介護食の開発を推進する方針です。なお、本研究は若年者を対象とした評価であり、実際に嚥下調整食を必要とする高齢者等を対象としたさらなる検証が今後の課題となっています。
会社概要
株式会社ナコム
所在地:大阪府東大阪市加納5丁目2番8号
代表者:代表取締役 西村直晃
関連リンク
https://link.springer.com/article/10.1007/s44187-026-01247-7