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「ポッキーの日(11月11日)」や「猫の日(2月22日)」など、多種多様な記念日で溢れる昨今。実は日本だけでも1800以上の記念日があると言われています。
今回はそんなたくさんの記念日の中から、お酒に関連した記念日を厳選してご紹介します!歴史的背景のある記念日から、語呂合わせで決められたユニークな記念日まであるので、お酒好きの方はぜひチェックしてみてくださいね!
日本では「とりあえず生!」で親しまれているビール。そんなビールにまつわる記念日は以下の通りです。
2007年、アメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズで始まった「世界ビールデー」。
元々8月5日と決まっていしたが、誰でもお祝いしやすいようにという理由で、2012年より休前日である8⽉の第⼀⾦曜⽇に変更されました。
世界中のビール好きが、パブや裏庭、醸造所で乾杯し、ビールの素晴らしさを祝う日となっています。
苦味が強くアルコール度数の高いイギリス発祥のビール「IPA(インディア・ペールエール)」。8⽉第⼀⽊曜⽇は、そんなIPAを祝う日となっています。
制定者や由来は不明ですが、家族や友人とIPAを飲みながら、祝ってみてはいかがでしょうか?
2011年にアメリカで制定された「International Stout Day(インターナショナル・スタウト・デー)」。醸造所やバー、レストラン、#StoutDayというハッシュタグで、スタウトの素晴らしさを祝い、醸造家への敬意を示す日となっています。
「スタウト」とは、チョコレートやナッツを思わせる香ばしい香りが特徴の黒ビールのこと。有名銘柄としては「ギネス」があげられます。
1999年、地ビールの日選考委員会によって制定された「地ビールの⽇」。ビール文化をさらに発展させるために生まれた記念日で、543通の応募の中からこの日が選ばれました。
この日を推薦したのは神奈川県に住む飯塚祥子さん。ドイツ・バイエルンのヴィルヘルム4世によって制定された「ビール純粋令※」の発令日が、1516年4月23日であることから、同日を選んだのだそう。
※ビールとは何かを定めたもの。「ビールの原料には、大麦とホップ、水だけを使用しなくてはならない」という一文が有名。
ビヤホールの誕生を祝う「ビヤホールの⽇」。1999年に日本初のビヤホール「恵比寿ビヤホール」が、創業100周年を迎えたことを記念して制定されました。
開店当時、コーヒー1杯が2銭だったのに対し、ビール(500ml)は10銭という高価な代物でしたが、店内は大盛況で売り切れが続出していたのだそう。
ちなみに全国のサッポロライオンチェーン(旧:恵比寿ビヤホール)では、2023年8月4日(金)、店内のビールが半額となる「創業祭」が開催されるのだそう(一部店舗を除く)。
米と麹、水を原料に使用して造られた「日本酒」。そんな日本酒にまつわる記念日は以下の通り。
「日本酒を後世まで伝えたい」という思い、「日本酒への愛情と理解を深めてもらいたい」という願いが込めて、1978年、日本酒造組合中央会によって制定された「日本酒の日」。
10月1日であるのは、昔酒造年度の開始日がこの日であったこと、十二支の10番目である「酉」が酒壺や酒を意味することが理由なのだそう。
紀元前、メソポタミア文明の時期に生まれた蒸留酒が、戦国時代頃、日本に伝わって生まれた焼酎。そんな焼酎の記念日は以下の通りです。
1987年、本格焼酎をアピールするために、九州の本格焼酎業者らによって制定された「本格焼酎の⽇」。
神無月に出雲大社に出かけていった神様たちが帰ってくる日であること、新酒ができあがるのが11月1日前後であることが理由で、この日が選ばれたのだそう。
一方「泡盛の日」は、1989年、沖縄県酒造組合連合会によって制定されました。この日が選ばれたのは、11月から泡盛製造が最盛期に入ることが理由なのだそう。
麦芽やトウモロコシを原料に造られるウイスキー。中でもスコットランド・アイルランド・カナダ・日本・アメリカで製造されるウイスキーは「5大ウイスキー」として、世界中で親しまれています。そんなウイスキーにまつわる記念日は以下の通り。
2021年、ジャパニーズウイスキーの⽇実行委員会によって制定された「ジャパニーズウイスキーの⽇」。
誕生からわずか100年ほどであるにもかかわらず、世界中から高評価を得ている「ジャパニーズウイスキー」の歴史や現状等を、多くの人に知ってもらうための記念日となっています。
日本初の国産ウイスキー「サントリーウヰスキー(通称:白札)」の発売日が、1929年4月1日であるのが由来なのだそう。
2012年、当時スコットランドの大学生であったブレア・ボウマン氏によって制定された「ワールドウイスキーデー」。
元は「International Whisky Day(インターナショナル・ウイスキー・デー)※」と同じ3月27日でしたが、翌年から5月の第三土曜日に変更されました。
参加に必要なのはウイスキーボトルだけ!#WorldWhiskyDayのタグを付けてSNSで発信したり、世界各地で開催されている様々なイベントに参加したりと、ウイスキーを自由に楽しむ日になっているのだそう。
※世界的に有名なウイスキー&ビール評論家マイケル・ジャクソン氏の誕生日であることを記念して制定された記念日。
角ハイボールのおいしさをより多くの人に知ってもらうために、サントリー株式会社によって制定された「⾓ハイボールの⽇」。
角ハイボールに使用されている「サントリーウイスキー角瓶」の発売日が、1937年10月8日であることが由来となっています。
ちなみに同社は「ハ(8)イ(1)ボール(0)」という語呂合わせにちなんだ、「ハイボールの日(8月10日)」も制定してしているのだそう。
ブドウを発酵させて造る「ワイン」。主な種類は白ブドウの果汁で造る「白ワイン」、ブドウの果実を丸ごと使用した「赤ワイン」、赤ブドウを白ワインと同じような製法で圧搾する等の手順で造られる「ロゼワイン」の3種類。紀元前から世界各地で親しまれてきたお酒となっています。そんなワインにまつわる記念日は以下の通りです。
1994年、日本ソムリエ協会によって制定された日本独自の記念日である「ワインの⽇」。フランス語でワインを意味する「vin(ヴァン)」が、フランス語で20を意味する「vingt(ヴァン)」と発音が似ているのが由来になっています。
この日に合わせてワインイベントを開催している企業や、ワイン関連の特別プランを販売するホテルなどもあるのだそう。
2007年、イタリア大使館・イタリア貿易振興会によって制定された「イタリアワインの⽇」。イタリア共和国が建国された日が1946年6月2日であることが由来となっています。
なお「イタリアワインの日」は日本独自の記念日で、本国では「共和国記念日」という祝日になっているのだそう。
チリ初の女性大統領ミシェル・バチェレによって制定された「チリワインの日」。チリの占領をすすめた探検家ペドロ・デ・バルディビアが、1545年9月4日、ローマ皇帝カール5世に、手紙でワイン造り用のぶどうの苗木とワインの輸送を頼んだのが由来となっています。
ちなみに日本ではチリワインが盛んに飲まれており、国別ワイン輸入量は、2015年以降6年連続でチリが1位だったのだそう。
ウォッカやラム、テキーラなどの蒸留酒全般を指す「スピリッツ」にも、以下のような記念日が存在します。
2017年、メキシコ大使館によって制定された「テキーラの日」。「リュウゼツランの景観と古代テキーラ産業施設群」がユネスコ世界文化遺産に登録された日が、2006年7月24日であることが由来となっています。
また、2023年7月23日(日)、天王洲アイルでは、テキーラの日に合わせて【第5回「テキーラの日」Celebration Party 2023 ~ テキーラを飲んで「テキーラの日」をお祝いしよう!~】を開催されました。
ロシアで制定された「ウォッカの⽇」。元素周期表を作成したことで知られているロシアの科学者メンデレーエフ氏が、「ウォッカに最適なアルコール度数が40度である」という論文を提出した日が、1月31日であったということが由来なのだそう。
しかしこの話の真偽は不明。唯一分かっていることは、「寒い日に飲むウォッカがおいしい」ということだけなのだそう。
ラムやラムカクテルを飲んでお祝いする「NATIONAL RUM DAY」。制定者は不明ですが、ラムの歴史と関係の深いアメリカで制定された記念日となっています。
当日#NationalRumDayのハッシュタグを付けてSNSで発信すれば、世界中のラム好きと繋がれますよ!
ジンを楽しみ、お祝いする日である「ジンの⽇」。2009年、バーミンガムのジン愛好家、ニール・ヒューストン氏・エマ・ストークス氏によって制定されました。
元々両氏と友人らが家やバーで個人的に祝うために記念日でしたが、ロンドンをはじめとする都市でイベントを重ねるうちに、世界中に広まったのだそう。
サワーやその他飲料等にも記念日が存在します。詳細は以下の通り。
サントリーが発売する甘味果実酒「赤玉ポートワイン」の魅力を、より多くの人に知ってもらうための記念日である「サントリー⾚⽟の⽇」。2017年、同商品が発売110周年を迎えたことを記念して、サントリー株式会社によって制定されました。
ちなみに赤玉は「日の丸」を表しており、「日本人のために造られたワイン」であるという思いが込められているのだそう。
サワー市場を盛り上げるために制定された「サワーの日」。日本初の缶入りレモンサワー「タカラcanチューハイ」を製造している宝酒造株式会社によって制定されました。
「サ(3)ワー(0)」という語呂合わせが由来で、月末、友人や家族と共にサワーを飲んで絆を深めて欲しいという思いが込められているのだそう。
2010年、立ち飲みをこよなく愛する藤原法仁氏とブロガー浜田信郎氏によって制定された「立ち飲みの日」。11月11日が人が集まり立ち飲みしているように見えることが由来となっています。
ちなみに両氏が手がける「東京居酒屋名店三昧」には、立ち飲み屋を含む東京の名店がたくさん記載されています。
今回はビールやワイン、ウイスキーなどの身近なお酒の記念日について紹介しました。歴史的背景のあるものやお酒の発売日に基づいたもの、語呂合わせで制定されたものなど、制定理由は様々であるお酒の記念日。
中にはSNSで世界中のお酒仲間たちと祝えるものや、制定日に合わせてイベントが開催されるものもあるので、気になった方は、ぜひ記念日と共にお酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。