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注目の「デカフェ(カフェインレス)」市場に、大本命・スターバックスコーヒーが本格参戦! スタバでは、これまでもカフェインレスのコーヒーは提供していました。とはいえ、あまりアピールしておらず、なんとなく「ついでで出してる」感があったのも事実でしょう。
それが今月からは本気を出してきたようで、さまざまなデカフェ製品が一気に増えたのです。『スターバックス ラテ』『カフェ モカ』などのエスプレッソドリンクでもデカフェが頼めるようになりました。
もうひとつが『ディカフェ ハウスブレンド』の発売。スタバを代表するコーヒー豆に、デカフェ版が登場したわけです。この新しい豆は、従来のスイスウォータープロセス(水抽出法)ではなく、二酸化炭素抽出法を使い、カフェイン除去率99%を実現したとのこと。気になりますね! さっそく、本家『ハウスブレンド』と飲み比べながらレビューしていきましょう。
いきなり結論だけ言ってしまうと、これは「デカフェ業界の革命」です。これまで試してきたいくつかのデカフェ製品とは比べ物にならないクオリティ&再現度で、深煎り派がおいしいデカフェを求めるならこれしかありえないと言い切ってよいレベル。
多くのデカフェ豆は「デカフェという飲み物でコーヒーではない」感じですが、この『ディカフェ ハウス ブレンド』はちゃんとコーヒーとして楽しめますよ!
豆の外見を見比べてみると、ロースト具合がだいぶ違うようです。通常のハウス ブレンドも深煎り系ですが、デカフェは完全に真っ黒(下の写真)。イタリアンローストくらいの超炭焼きになっていますね。
また、生豆生産国も異なります。通常版がコロンビア豆なのに対して、デカフェはブラジルとコスタリカ。これで本当に、同じ味わいが再現できるのでしょうか?
実際に飲み比べてみると、驚くべきことにかなり近い味わいになっていました。ハウスブレンドの特徴である「ちょっとスパイシーな香り」もほぼ完璧。デカフェのほうが香りが強いくらいです。やわらかいコクと、後口に残る甘い余韻は、通常のハウス ブレンドの方が上。そのためか、デカフェの方がごくわずかに酸味が感じやすいようです。
しかし濃いめに入れると、どっちがどっちだったか自信がなくなるレベルで似た印象になります。実際、飲み比べていてよくわからなくなり、一度淹れなおしました……。
夜寝る前にコーヒーが飲みたくなって困ったことはありませんか? そんなときも、デカフェなら気にせず楽しめるわけです。問題なのは、やはり多くのデカフェは味わいで大きく劣ること。「コーヒー風」くらいのものが多いです。
今回の『ディカフェ ハウス ブレンド』は、カフェイン除去率99%を達成しながら、本家『ハウスブレンド』にかなり近い味わいを再現しています。もちろん、まだ本家に完全に追いつくレベルとは言えないし、お値段もちょっと高めです。それでも、デカフェであることを考えれば驚異的なおいしさ。他社製のデカフェと比べても、風味は格段に上です。
筆者も、夜用に常備しようと思います!