出版・映像・Webサービスの企画運営を行う株式会社KADOKAWAは本日、2023年3月期第2四半期(Q2・7~9月)連結業績を公表した。第2四半期連結累計期間における業績は前年同期比で、売上高+17.0%、営業利益+33.2%増と増益傾向となっている。

同社によると、記録的大ヒットとなったゲーム作品『ELDEN RING』の海外向け出荷関連収益などが大きく貢献したことで特にゲームセグメントが好調。セグメント利益(営業利益)は75億92百万円(前年同期比1,116.8%増)にのぼるったという。

また、アニメは前期を上回る年間40本レベルの制作に向け順調に進捗、特に海外向け、国内配信向けの収益が堅調に伸長。海外のIP展開についてKADOKAWAは、昨日11月1日に北米最大のアニメニュースメディア「Anime News Network」を買収したことを公表。さらなる事業展開が見込まれる。

各セグメントごとの業績情報

IR情報をもとにKADOKAWAの各事業セグメントごとの業績をチェックする。

■出版:売上高は661億42百万円(前年同期比1.6%増)。また、セグメント利益(営業利益)は57億32百万円と、前年同期比38.9%減。

紙書籍は海外事業における高成長が継続し、国内でも好調に推移したものの、市場全体の縮小が継続していることや新刊点数が前年同期比で減少したこと、また人気タイトルの権利許諾収入による貢献が大きかった前期からの反動があったことなどの影響で、減収となった。

電子書籍・電子雑誌は、市場全体の成長が継続していることに加え、異世界ジャンルのコミックなど、当社が得意とする作品を中心に他社ストア向け販売・自社ストア売上が好調に推移し、増収となった。

■ゲーム:売上高は171億37百万円(前年同期比255.1%増)、セグメント利益(営業利益)は75億92百万円(前年同期比1,116.8%増)と大幅な増益。

記録的大ヒットとなったゲーム作品である『ELDEN RING』の海外向け出荷に関連する収益などが増収増益に大きく貢献したとされている。

■Webサービス(ニコニコ):売上高は115億48百万円(前年同期比5.3%増)、セグメント利益(営業利益)は9億42百万円(前年同期比24.7%減)。

動画配信サービス「ニコニコ」のプレミアム会員が9月末には136万人となり、前期に引き続き減少となったが、動画にアイテムを贈る「ギフト」や広告などの伸長により売上は増収。『ニコニコ超会議2022』にてチケット・物販売上が増収だったものの、全体では減益となりました。

■映像:売上高は189億53百万円(前年同期比16.7%増)、セグメント利益(営業利益)は60百万円と前年同期比94.1%減。

アニメでは、少額出資を含んだ新作本数の増加(5本増)が主な要因となり、国内向け配信売上や海外向け売上が伸長し、前年同期比約20%増。

■教育:「バンタンゲームアカデミー」やN高等学校・S高等学校に対して、教育コンテンツ・システムの提供を行うことで収益を伸ばし、売上高は62億65百万円(前年同期比12.0%増)、セグメント利益(営業利益)は13億16百万円(前年同期比13.7%増)。

 

情報提供元: オタク総研
記事名:「 KADOKAWA、2023年2Q決算を公表 『ELDEN RING』の海外出荷が寄与し、ゲーム事業が1116%の大幅増益