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ゲーム開発エンジンのUnreal Engine(アンリアルエンジン)では、3Dゲームの開発において、視覚的な要素を表現するために「Static Mesh(スタティックメッシュ)」というモデルを使用しています。
「Static Mesh(スタティックメッシュ)」は、ゲーム内の建築物、環境要素、キャラクターなど、様々な静的オブジェクトを形成するための基本要素となっており、美しいグラフィックスやパフォーマンスの向上に深く関係しています。
Static Meshへの理解を深めるため、基本構造や詳細について解説します。
Static Meshは幾何学的なデータで構成されています。
静的で変化しない性質から、一定の形状を維持します。
主な構造の要素は下記のとおりです。
頂点(Vertex):3Dモデルの角や交点を表すポイントです。
エッジ(Edge):頂点同士を結ぶ線で、2つの頂点を結ぶことでポリゴンが形成されます。
ポリゴン(Polygon):頂点を結ぶことで形成される面です。通常、三角形や四角形が使用されます。
Static Meshにはテクスチャを適用するためのUV座標が含まれています。
これによりテクスチャが正しく配置され、リアルな外観が得られます。
Static Meshは静的なモデルであるため、ゲーム実行中に形状が変化することはありません。
そのため、モデルの形状や配置が安定し、パフォーマンスが向上するというメリットがあります。
特に以下の要素で、そのメリットを感じやすいです。
描画:静的なオブジェクトは一度計算された形状を保持し続けるため、描画処理が効率的になります。
ライトマップの最適化:静的なオブジェクトにはライトマップが適用されているため、リアルなライティングが実現できます。
レベルオブディテール(LOD:Level of Detail)の適用:遠くから見た際や視界外では、より単純な形状(LOD)に切り替えることで、描画処理の負荷を軽減できます。
Unreal Engine内でのStatic Meshの利用方法を解説します。
Static Meshをエディタ内で配置する手順は以下の通りです。
引用:https://docs.unrealengine.com/5.0/ja/content-browser-in-unreal-engine/
引用:https://docs.unrealengine.com/4.27/ja/BuildingWorlds/LevelEditor/Viewports/Basics/
Blueprint内で利用することも可能です。
BlueprintにStatic Meshを組み込むことにより、イベントや条件に関連付けた制御が可能になります。
エディタを使用してStatic Meshのプロパティを設定できます。
位置、回転、スケールなどの基本的な設定だけでなく、レベルオブディテール(LOD)やライトマップの設定など、高度な設定が可能です。
マテリアルを適用することにより、オブジェクトの外観や質感を制御し、美麗なグラフィックスを実現できます。
マテリアルはテクスチャやシェーダーなどで構成されており、光沢や透明度を調整することができます。