【インタビュー】成宮寛貴「いろいろな役を演じられる怪優みたいなポジションに」 映画『藁にもすがる獣たち』で裏社会と繋がる不良警官役
出会うはずのなかった登場人物たちが<1億円>をきっかけに複雑に絡み合いながら金の<獣>と化していく数奇な運命を描く、映画『藁にもすがる獣たち』が完成した。その本作に、裏社会と繋がる不良警官・江波戸良介役で、成宮寛貴が出演。久々の映画出演となった成宮に話を聞いた。
――久々の映画出演となりましたが、撮影はいかがでしたか。
今年は三島由紀夫の『サド侯爵夫人』で舞台をやったり、ひとつひとつ違う山を越えて来ているところなので、(復帰後に)映画もやっときたなと思いました。俳優としてはしっかりとしたステージをいただいたなと、ドキドキしながら現場に入りました。
――1億円をめぐるコンフィデンス・ゲームが展開する脚本の感想はいかがでしたか。
1億円というとんでもない、人生を変えられそうなお金がすぐ目の前にちらつけば、本当に人間の汚らしい争いが繰り広げられると思うんです。だから、人が一生懸命やっている姿は、ハタから観ていると面白い。そういう見どころがある映画だなと思いました。
あとはどのキャラクターも魅力的で、とてもはかない魅力があるんです。自分では抜け出せない状況にいることが、全員の共通点なのかなと。
――映像にすると、人間の哀しみが際立って映りますよね。
そうですね。今回出来あがった映像を観て、ムードとしては香港映画じゃないけれど、湿度を感じる映像に仕上がっていて、そこも僕はすごく好きでした。
――不良警官役の役作りは、どのように準備しましたか。
やさぐれ感はかなり意識しました。身だしなみ的に言うと無精髭が生えていたり、タバコも吸って、ガラの悪い人たちとつるみ、っていう。きっと不良警官ってそういう光と影で言うと、影の部分を背負っている仕事だと思っていて、それに属しているほうの人間だなという感覚でした。
――俳優として、この作品から得たものは何でしょうか。
40代の中盤になってまたお芝居を始めているので、とてもフラットな気持ちでいるんですよ。生活感がないので、まだお父さん役とかしっくり来ない感じがあるので、こうしたちょっと尖ったやんちゃなことができる40代中盤っていいなって思いました。
今後同世代の俳優がたくさんいるんですけど、同じ世代の俳優で色があるとすると、自分はその中で言うと、いろいろな役を演じられる怪優みたいなポジションになっていければいいなと思っています。
――映画を待っているみなさんに改めてメッセージをお願いします。
城定監督からドラマ「死ぬほど愛して」に続いて本作でもお声がけいただいて、とても幸せでした。僕が演じた江波戸良介は、荒々しさと情けなさ、男らしさと女々しさを併せ持つ人物です。しゃがれた声で彼の持つ粗さや哀愁といった人物像を表現できるよう意識しながら、この役に向き合いました。本作では、主人公でYouTuber役の鈴鹿さん、謎めいた悪女を演じる森さん、そして僕が演じる不良警官など、さまざまな登場人物たちが1億円を巡って争います。 金に目がくらみ、欲にまみれていく登場人物たちと、巡り巡る1億円の行方をぜひ楽しみにしていただけたらうれしいです!
【作品情報】
『藁にもすがる獣たち』
監督:城定秀夫
脚本:小林靖子、城定秀夫
原作:曽根圭介
キャスト:鈴鹿央士 成宮寛貴 森七菜 MEGUMI 前田旺志郎 二ノ宮隆太郎 青木マッチョ 岩松了 小手伸也 風吹ジュン
配給:東映
©曽根圭介/講談社 ©2026『藁にもすがる獣たち』製作委員会
2026年9月25日全国ロードショー
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