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漫画家・浅野いにおによる漫画『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(通称・デデデデ)を映画化、3月に公開した前章に続き後章が公開中だ。突如東京上空に巨大な宇宙船・通称“母艦”が襲来、絶望的に思えた異常事態も次第に日常へと溶け込んでゆく世界で、日々の青春を謳歌する少女たちの物語を描く。主人公の門出と凰蘭の友人で、後章から活躍する竹本ふたば役の和氣あず未、田井沼マコト役の白石涼子に独占インタビューを行った。
―先に公開となった前章を含め、『デデデデ』の世界観や魅力について、おふたりはどのような印象をお持ちですか?
白石:現代社会に実際にありそうな世界観がやばいと思いました。実際の地名が出てきて生活感もリアルなので、現実に起こるのではないかと錯覚してしまいそうな気がしますよね。個性的なキャラクターもたくさん出てきて想像がつかないので、最後まで目が離せない展開を楽しめると思います。
和氣:わたしは浅野先生のイラストが印象的でした。ナチュラルテイストなのですが、おもしろおかしく描かれているキャラクターもいて、先生のナチュラルだけれど、ちょっとクセのある感じがコミック、アニメ、劇場版でも変わらないので、それが『デデデデ』の魅力かなと思いました。
―竹本ふたば、田井沼マコトについて教えてください。
和氣:ふたばは何にも偏見を持たないので、普通なら侵略者も怖いと思うところ、侵略者に対しても声を出して行動に移せる子です。でも、浅野先生が嫌われやすい子とおっしゃっていて、わたしにはふたばちゃんが意思を言葉にして言える偉い部分しか見えていなかったので、ハッとしました。後章は特に人間VS.侵略者VS.政府みたいな構造にもなっているので、ふたばちゃんは後章でキーになっていく存在だと思います。
白石:マコトはキービジュアルでは金髪のウィッグをしているのですが、前章では坊主頭で登場するので「誰?」と思った方もいたかも知れないです。本当の自分はこうじゃないという想いが内心にあり、高校卒業と同時に東京に行くことを決めるのですが、誰からも愛される可愛い存在でありたいという想いもあり、ウィッグや女の子の服を着るマコトを何の偏見もなく受け入れてくれたふたばとの交流で自分らしく生きる道が開かれたと思います。でもまず第一歩を踏み出したマコトはエライと思います。
―後章のポイントはいかがでしょうか?
白石:マコトから何かを発信していることはあまりなく(笑)、みんなに巻き込まれていくのですが、みんな自分の意思をしっかり持っているからこそ、それぞれの正義が違うんです。その正義がぶつかり合う物語にマコトも絡んでいくので、最終的にどう決着が着くのか見届けてほしいです。あとは泣けるシーンが多いですね。きずなも感じる作品だと思います!
和氣:前章は非現実的なことが起こっている世界で、栗原キホちゃんが大変な目に遭ったりするのですが、基本テイストは、女子高生が仲良く日常を送っているような、緩やかな物語の中に謎があったかと思います。後章ではその謎が明らかになり、伏線回収のような展開が多くあります。友情に加えて恋愛の要素も入って来るので、みんなの感情の変化にも注目してほしいと思います!
配給:ギャガ
©浅野いにお/小学館/DeDeDeDe Committee