株式会社ファミリーマートは10月14日〜16日、東京ビッグサイトで開催された「SCAJ World Specialty Coffee Conference and Exhibition 2026(SCAJ2026)」に出展した。


「SCAJ2026」は、世界各国のスペシャルティコーヒーが集う日本最大級の国際展示会。会場ではコーヒーの試飲やバリスタによる抽出実演、カッピングなどが行われ、その場でさまざまなコーヒーを試すことができる。さらに「ジャパン バリスタ チャンピオンシップ(JBC)」をはじめとする競技会や各種セミナー、各ブースでの展示なども展開された。




「プレミアムモカ」 開発のこだわりとは


ファミリーマートのブースでは、2016年の「World Brewers Cup」でアジア人初の世界チャンピオンに輝いたバリスタの粕谷哲氏と、ファミリーマート商品本部の松田香織氏が登壇。トークセッションでは松田氏が、7月に発売した「プレミアムモカ」の販売数が累計約150万杯を突破したことを明かした。




同商品は、エチオピア・イルガチェフェ産の希少なモカ豆を100%使用したコーヒー。華やかな香りとフルーツのような明るい酸味が特徴だ。




開発時のこだわりを尋ねられた松田氏は「粕谷氏とともに豆の選定から焙煎、抽出までを検討しました」と説明。高温短時間焙煎を採用したほか、通常のブレンドコーヒーと比較して豆の使用量を約1.3倍、蒸らし時間を約1.1倍に設定したという。


一方、粕谷氏は味作りで最も大切にしていることについて「僕自身が美味しいって思えること」と回答。モカ特有のフルーティーな味わいを生かしながら、酸味が強くなりすぎないよう焙煎を調整し、「個性と飲みやすさ」の両立を追求したと語った。





ここで2人が実際に「プレミアムモカ」を試飲する場面も。粕谷氏は「美味しいですよ。自分たちで作ってるから恥ずかしいですよね」と笑いながら、カップから漂う甘い香りや後味の良さを紹介した。


続いて、おすすめのペアリングについて質問されると、粕谷氏はモカの甘さとあんこの甘さが調和する「つぶあんのドーナツ」を推薦。さらに意外な組み合わせとして「梅のおむすび」を挙げ、「エチオピアコーヒーと梅のおにぎりって合うんですよね」と、双方の酸味がマッチすることを説明した。



コーヒーの「2050年問題」に向けた取り組み


後半では、気候変動などの影響でコーヒー栽培に適した土地が減少する可能性がある「コーヒー2050年問題」が話題に。


粕谷氏は「生産者との交流を通じて、気候変動の影響を実感しています」と話し、収穫量だけでなくコーヒーの味わいにも変化が生じていると指摘した。


これに関連して松田氏は、ファミリーマートが継続しているエチオピアへの支援活動を紹介。2025年から進めてきた取り組みでは、コーヒーの苗木約6万本を配布。2026年には乾燥工程に使用する「アフリカンベッド」21台などの農業資材も寄贈している。




また、ファミリーマートが初めて実施した「カッピングコンテスト」についても解説。優秀な農園を表彰することで、生産者のモチベーション向上や品質向上、長期的な関係構築につなげる狙いがあるという。




これに粕谷氏は「僕らのこの業界は、生産者がいないことには始まらない」と話し、生産者を支える取り組みの重要性を強調した。


会場のブースでは「プレミアムモカ」の試飲も実施された。実際に味わってみると、柔らかな酸味と苦味が調和した飲みやすさが印象的。さらっとした軽やかな口当たりながら、フルーティーな香りが広がり、ほのかな甘みも感じられる一杯だった。


世界各国のスペシャルティコーヒーが集まる「SCAJ2026」。ファミリーマートのブースでも、普段コンビニで手にする一杯の背景にある豆の生産や開発、生産地との関係を知る機会となっていた。



情報提供元: TREND NEWS CASTER
記事名:「 ファミマカフェ「プレミアムモカ」累計150万杯を突破! 世界大会王者・粕谷哲が語るおいしさの秘密 」