札幌市教育委員会は11日、市内の小学校に勤務する男性教諭(40代)を、停職6か月の懲戒処分にしたと公表。

また、その調査結果を明らかにした。

パジャマのまま家から連れ出す

男性教諭は2016~2023年度の間、勤務する小学校で、児童に暴行や体罰、不適切指導を計14件行った。

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具体的には、学校へ行き渋る児童の手首を引っ張って、パジャマのまま家から連れ出し、裸足の状態で車に乗せた。

この件は、暴行罪で刑事処分が決定。

また、児童の額を叩いたり、イスを蹴って転倒させたりした。

不適切指導の数々

さらに、児童に対して授業中「幼稚園に帰っていい」と暴言。

そして、児童を大声で叱ったり、給食時間中にリコーダーの練習をさせたりした。

児童が給食を完食するまで、食器を片付けさせなかったことも。

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また、乱暴にプリントを渡したため、児童は目を負傷。

休み時間に宿題をさせたために、児童がトイレに行けず、もらしてしまったこともあった。

なお、男性教諭による不適切指導の結果、複数の児童が不登校になってしまった。

同僚教諭は自殺

同僚の女性教諭に対しては、児童の前で「何逃げてんのよ、逃げんな」と、大声で侮辱的発言。

教諭間のグループLINE上で、女性教諭が「病院に行く」と申告すると、男性教諭は「先生、ただ後ろめたくて休みたいだけでしょ」、「このまま逃げるの」と女性教諭あてにメッセージを送信した。

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女性教諭は、学校の管理職や市教委に「パワハラを受けている」と相談。

その後、うつ病との診断を受け、女性教諭は自殺した。

男性教諭は依願退職

札幌市の教員長は「このたびの特別支援学級における教諭の体罰、不適切な指導、同僚教諭へのパワーハラスメントに関しまして、大変遺憾であり、重く受け止めております」。

「各園・学校において、子ども一人一人の実態に応じた適切な支援が確実に行われるように、学校全体で取り組む特別な教育的支援の徹底に努めるとともに、ハラスメントを起こさない起こさせない体制整備に努め、体罰、不適切指導、パワーハラスメントが繰り返されることがないように取り組んでまいります」とコメント。

なお、男性教諭は11日付けで、依願退職した。

情報提供元: TREND NEWS CASTER
記事名:「 小学校教諭『児童に暴行&不適切指導の数々』 女性教諭にはパワハラ 「同僚は自殺し複数の児童が不登校に…」