- 週間ランキング
前年の9倍に急増した23年(27件)に比べて4割減少となった。
倒産した事業者の多くが小規模で、閉店などを含めるとより多くの唐揚げ専門店が市場から退出したとみられるものの、淘汰ペースは鈍化。
一時は加熱した持ち帰り唐揚げ人気も収束し、大手飲食チェーンが唐揚げビジネスを縮小・撤退するケースも。
利益面では厳しい環境が続きながらも、コロナ禍直後の過当競争感は一転して緩和されつつある。
また、専門店価格より安いコンビニ唐揚げや冷凍食品など、割安だった競合製品では値上げが相次いだ。
この間、専門店でもセントラルキッチンの導入によるコスト削減や、注文を受けてから提供するまでの時間短縮。
さらに、弁当総菜へのメニュー拡大など、近時の競争激化による苦境を教訓に付加価値を高める施策を進めてきた。
結果的に、淘汰の波から生き残った専門店では、「おいしい唐揚げを食べたい」リピート客の獲得に成功。
持ち帰り唐揚げは急激なブーム拡大と縮小を経験しながらも、定着したタピオカティーと同様、ブームから定着へと移行する様相を呈している。