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360円を突破したのは過去10年で初めてで、6カ月連続で最高値を更新。
1年前の2023年9月(307円)から57円の大幅上昇を記録し、物価高の影響が深刻化している。
カレーライス物価を構成する費用の内訳をみると、最も費用が高いのが全体の約6割を占める「カレー具材(肉・野菜)」で、前年同月から16円増の205円だった。
なお、輸入牛肉の価格は円安を背景に上昇が続いたものの、ジャガイモなど野菜類の価格が年内のピーク時から下落基調で推移し、2カ月連続で前月を下回った。
他方で、「ごはん(ライス)」価格は131円となり、前年同月(90円)から41円の大幅増。
炊飯器での炊飯やガス調理などの「水道光熱費」(3円→4円)は1円増、「カレールー」(25円)は、価格の変動がなかった。
また、東京都区部の物価動向を基に予想した10月のカレーライス物価は、1食380円に到達する可能性がある。
野菜類では、ジャガイモ(バレイショ)などで値下がり傾向が見られ、「カレー具材」が6カ月ぶりに1食200円を下回る可能性も。
他方で、足元では2024年産米を中心に店頭価格ベースで、前年比3~5割高となる大幅な価格高騰がみられ、野菜類の値下げ効果を上回る『価格上昇圧力』がかかる見通しだ。
なお、コメ5kg価格が全国平均で4,200円台に到達した場合、カレーライス物価は、過去10年で初となる1食400円台まで上昇する可能性がある。
カレーライス物価は、当面の間、例年に比べて大幅な高値圏での推移が予想される。