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のげ内科・脳神経内科クリニックは、パーキンソン病、脳梗塞、認知症、てんかんなどの
脳神経系疾患の他に、風邪や腹痛などの一般的な内科診療も行っています。地域の皆様に「何かあれば、あそこに行こう」と思っていただけるクリニックであることを目指しています。有り難いことに開業してから4年が経ち、徐々に認知していただけるようになりました。訪問診療にも力を入れており、地域の皆様にとってのインフラとなるような医療を提供するのが当院の方針です。
「地域に根ざした医療を行いたい」という思いが芽生えたのは、2011年の東日本大震災がきっかけでした。被災地で医師が不足していると知り、「自分にも何かお手伝いできることがあれば」と思い、石巻市の斉藤病院で勤務することを決めました。斉藤病院は、地元の方々から非常に信頼されている温かいが「何かあれば斎藤先生のところに行こう」と慕っている姿を見て、私自身多くのことを学びました。「地域に密着した医療」というものを目の当たりにした経験が転機となり、現在のクリニックの方針に大きく影響しています。
近年では、投資家の医療業界への参入が増えています。そこにプラスの面もあるのかもしれませんが、医療をコストパフォーマンスで評価する姿勢については、大いに疑問を感じています。その点でいえば、当院は「コスパを度外視するクリニック」とも言えるでしょう。リハビリや訪問診療は、決して採算が取りやすい取組みではありません。しかし、患者さんの健康や生活の質を上げるためには欠かせないものです。儲けることばかり考えていては、真の意味で患者さんのためになる医療を提供出来なくなるのではないでしょうか。もちろんお金は大切ですが、やはり医師として患者さんを第一に考えたクリニック運営を行っていきたいですね。
また、今後は患者さんの終の棲家と呼んでいいただけるような施設なども作りと思っています。訪問診療を行なっていると、患者さんの最期に寄り添う機会も多くあります。ご本人だけでなく、ご家族も安心して日々を過ごせるような施設を作り、診察から本人だけでなく、家族も穏やかな気持ちで迎えられるお看取りまでサポートしていくことが最終的な目標です。ここ1、2年ほどでAI(人工知能)が急速に普及していますが、リハビリや介護は人間にしかできない領域だと思います。AIに任せられるところは任せつつ、人にしかできない医療サービスを提供できるクリニックであり続けたいです。
のげ内科・脳神経内科クリニック 院長 渡邊耕介
https://www.noge-neurology.com/
1974年、横浜市生まれ。8代続く医師家系に育つ。慶応義塾大学環境情報学部を卒業後、コンサルティング会社に入社。アナリストとして4年間勤務する。その後金沢医科大学に編入学。茅ヶ崎徳洲会総合病院および横浜市立みなと赤十字病院の神経内科での勤務を経て、2011年から宮城県石巻市の斉藤病院神経内科で診療にあたる。2014年、横浜市立脳卒中神経脊椎センターの神経内科で副医長に就任。2019年4月にのげ内科・脳神経内科クリニックを開業。2024年に同院のリハビリ室をオープンする。