埼玉県久喜市の小学校で、「集団いじめ」が起き、被害児童が学校を38日間欠席する重大事態に発展。

久喜市教育委員会は、34ページに及ぶ調査報告書を公表した。

5か月間放置

報告書によると、2022年8月に被害児童の水筒とマスクが、学校でなくなった。

そのため、保護者が学校へ「いじめではないか」と訴えた。

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しかし、学校は翌年の1月まで5か月間、いじめの調査や対応を開始しなかった。

なお、この5か月間で、いじめは深刻化。

素直に従ったにも関わらず…

2022年9月ごろには、被害児童がクラスの男子児童ほぼ全員から、「チクリマン」と呼ばれるようになった。

担任が「心配なことや困ったことがあったら、何でも言ってね」と、被害児童に伝えたことが原因。

それを聞いた被害児童が、クラスでの出来事(掃除をさぼっているひとがいる)などと、担任に話したことで発生した。

クラス内で常態化

また、同じ時期に被害児童は、クラスの児童の肩を軽くたたいたことで、男子児童ほぼ全員から「チカンマン」と呼ばれるようになった。

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さらに「キモい」、「ウザい」などの言葉を浴びせられ、被害生徒が近づくと、男子全員が逃げるといった嫌がらせも起きた。

報告書では、このクラスで『人を傷つける言葉が常態化し、男子から女子への悪口も常に行われていた』と指摘。

被害児童は病院受診

また、加害児童が意図的にぶつかってくる、身体的被害も受けた。

被害児童は、学校に行くとじんましんが出るようになり、病院を受診。

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結果的に学校を38日間欠席した。

では、なぜこのような深刻ないじめが発生していたのか。

隠ぺい体質

報告書は、担任が新任教師だったこと。

それにも関わらず、校長や教頭をはじめ、ほかの教員たちも、新任教師を十分サポートできなかったことなどをあげている。

さらに、教育委員会や学校が事実を隠ぺいし、いじめを矮小(わいしょう)化した。

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久喜市教育委員会の指導課は、トレンドニュースキャスターの取材に「報告書の指摘を真摯に受け止め、このようなことが二度と起きないように努めていきたい」と語った。

情報提供元: TREND NEWS CASTER
記事名:「 「チクリマン」「チカンマン」「キモい」 埼玉県の小学校で『集団いじめ』 学校は5か月ほったらかし 教委は事実を隠ぺい