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しかし、学校は翌年の1月まで5か月間、いじめの調査や対応を開始しなかった。
なお、この5か月間で、いじめは深刻化。
2022年9月ごろには、被害児童がクラスの男子児童ほぼ全員から、「チクリマン」と呼ばれるようになった。
担任が「心配なことや困ったことがあったら、何でも言ってね」と、被害児童に伝えたことが原因。
それを聞いた被害児童が、クラスでの出来事(掃除をさぼっているひとがいる)などと、担任に話したことで発生した。
また、同じ時期に被害児童は、クラスの児童の肩を軽くたたいたことで、男子児童ほぼ全員から「チカンマン」と呼ばれるようになった。
さらに「キモい」、「ウザい」などの言葉を浴びせられ、被害生徒が近づくと、男子全員が逃げるといった嫌がらせも起きた。
報告書では、このクラスで『人を傷つける言葉が常態化し、男子から女子への悪口も常に行われていた』と指摘。
また、加害児童が意図的にぶつかってくる、身体的被害も受けた。
被害児童は、学校に行くとじんましんが出るようになり、病院を受診。
結果的に学校を38日間欠席した。
では、なぜこのような深刻ないじめが発生していたのか。
報告書は、担任が新任教師だったこと。
それにも関わらず、校長や教頭をはじめ、ほかの教員たちも、新任教師を十分サポートできなかったことなどをあげている。
さらに、教育委員会や学校が事実を隠ぺいし、いじめを矮小(わいしょう)化した。
久喜市教育委員会の指導課は、トレンドニュースキャスターの取材に「報告書の指摘を真摯に受け止め、このようなことが二度と起きないように努めていきたい」と語った。