「江戸東京たてもの園」(運営:公益財団法人東京都歴史文化財団)は、4月25日、鑑賞支援Webアプリケーション「江戸東京たてもの園鑑賞ナビ」のリリースを予定している。

これに伴い、3月27日、江戸東京たてもの園・東ゾーンの子宝湯にて、トークイベント「復元建造物を観察する―建築×テクノロジー」を開催。本アプリの開発を手掛けたDNPコミュニケーションデザインの佐藤凌也氏と江戸東京たてもの園学芸員が登壇し、開発背景や活用方法、今後の展開を紹介した。

江戸東京たてもの園は、約7ヘクタールの敷地を有し、文化的価値の高い歴史的建造物を移築して復元・保存・展示する野外博物館。「どういった順路で見ればよいかわからない」「時間がないので見どころだけ知りたい」「音声ナビがあったらいいな」といった来園者の声を受け、東京都が推進する「TOKYOスマート・カルチャー・プロジェクト」の一環として、本アプリの開発に至った。

本アプリの大きな特徴は、インストールの必要がなく、利用者のスマートフォンのブラウザ上で動作するWebアプリケーションとして、すぐに使えるところだ。シンプルで直感的な操作ができるデザインになっており、若年層から年配層までが安全で気軽に利用できる。さらに、各歴史的建造物の解説機能や、マップモードとARモード機能も有する。

一押しの機能を尋ねられると、佐藤氏は「みどころ解説」を挙げ、「学芸員の方々がぜひ見てほしいと薦めるポイントをピックアップしております。たとえば、子宝湯の玄関上には七福神の彫刻があります。普段気にしない箇所も、みどころ解説の情報によって気になっていき、建造物に興味をもって鑑賞いただけるのではないかと思います」と紹介した。

4月のリリース後も、本アプリはお楽しみポイントや解説ポイントなどの機能を順次追加する予定。佐藤氏は、「家族連れの方も多いので、ゲームのように遊べる機能が実装されたら面白いなと思っています。たとえば、江戸東京たてもの園内の建物の写真を撮って、アプリケーション上でスタンプラリーやクイズラリーができる機能があれば、再訪のきっかけになるのではないかと思います」と今後の展望を語った。

江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえる歴史的建造物が一挙に並んだ江戸東京たてもの園。4月にリリース予定の「江戸東京たてもの園鑑賞ナビ」を活用し、昔の日本に想いを馳せられる東京観光を楽しんでみては。

情報提供元: TREND NEWS CASTER
記事名:「 歴史的建造物がズラリ並ぶ「江戸東京たてもの園」の楽しさが倍増!4月に鑑賞支援Webアプリ「江戸東京たてもの園鑑賞ナビ」提供開始