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その後、「コップの中にわずかにしか水が溜まってないのに、それを(他人に)注いでしまったら、自分の心がカラカラになっちゃうので、そういう時は、ちょっと休んで自分の心を守ってあげてもいいんじゃないかと思います」。
「そういうふうに寄り添いたいと思っていることは、きっと相手に届くはずなんじゃないかと思います」と語った。
志尊は「僕はまだまだ人間的に余裕がないので、『全ての人に寄り添いとげられるか?』と言われたら難しいところがあると思います」。
「でも、その代わり、『この人に寄り添い続けるんだ』と思ったら、見返りを求めず寄り添おうと思えるタイプだと思います」。
さらに「『寄り添う』ってずっと一緒にいることだけじゃないと思っていて、ある程度、距離をとることも、その人のことを思っての寄り添いだと思うし、全てを『自分がやってあげなきゃ』というのではなく、誰かを想っているのが寄り添いだと思うので、つらくなったら一回、距離を置いて、自分を大切にしてほしいという思いがあります」と優しく呼びかけた。
舞台挨拶の最後に志尊は「僕自身、この作品に携わって、知らなかったことを知ったことで、『ここで終わり』とは全く思っていなくて、この作品に携わったことをスタートに、もっと知らないことを知っていかなきゃと思いました」。
「みなさまにとってもこの映画が『もっと知りたい』というきっかけになったのであれば、ぜひ、みなさんの中で『知る』ということを増やしていただき、きれいごとになってしまうかもしれないけど、みなさんのお力で、ぜひ一番そばにいる人の声を聴いてあげられる世の中になればと思います」とメッセージ。
©2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会
絶賛公開中
配給:ギャガ