『不正の王様』ビッグモーター 34工場すべて法令違反・検査員24人に解任命令 斉藤国交大臣は「極めて遺憾」

国土交通省は13日、ビッグモーターの34店舗の整備工場について、道路運送車両法に基づく行政処分案を公表した。

違反率100％

国交省によると、今年7月に会社の特別委員会の報告書で、問題が指摘された34の事業所に対して、立ち入り検査を実施。

その結果、立ち入り検査を実施した34すべての事業所で、違反が見つかった。

その内容は、車の修理費用を過剰請求。

さらに速度計の検査や、排ガス検査などの一部の検査を行わずに、車検を通していた。

また、みなし公務員にあたる「自動車検査員」以外が、検査を行っていた工場もあった。

指定取り消しに解任命令

そのため、国交省は、34の工場すべてに対して、10～90日間の整備停止命令。

そのうち、12工場は民間車検場の指定を取り消し、不正に関与した自動車検査員24人に解任を命じた。

ビッグモーターには、全国に135の工場があり、残る101工場についても、国交省が調査を継続し、不正が確認され次第処分を行う方針。

即刻すべて業務停止に…

SNS上では、「処分が軽すぎる。即刻すべての業務を停止させるべき」、「今も、ビッグモーターの不正車検を通過した車が、道を走っていることが怖すぎ」。

また、「よくこんな会社が、今まで存在できていたよな」といった辛辣（しんらつ）な意見が相次いでいる。

なお、斉藤国交大臣は、13日の会見で「極めて遺憾」などとコメントした。