- 週間ランキング
教員は購入した日から調理実習の当日まで、ジャガイモを自宅ガレージで保管。
このガレージには、時間帯によっては日光があたっていたという。
この状況が、食中毒の要因になったとみられる。
ジャガイモには、発芽部分や皮に、有毒物質であるソラニン類(主にソラニンとチャコニン)が含まれている。
なお、ソラニン類は、日光があたると増加する。
このソラニン類を、大量に含んだ部分を除去せずに摂取すると、食中毒を引き起こすことがあるのだ。
今回残ったジャガイモを、東京都健康安全研究センターが検査したところ、ゆでたジャガイモの皮から830mg/kg、ゆでたジャガイモの中身から163mg/kgのソラニン類を検出。
なお、子どもは15.6~40mgのソラニン類を摂取すると、食中毒を発症すると考えられている。
今回の調理実習で、児童が食べたジャガイモの平均は100g。
中身だけを食べた児童でも、食中毒を発症する数値に達していたと、保健所はみている。
なお、皮ごと食べた児童もいたという。
今回、食中毒を発症した20人は、いずれも軽症で全員回復している。
ソラニン類の食中毒を防ぐには、まず芽が出ていたり、皮が緑色に変色したジャガイモを買わないこと。
食品監視課は、トレンドニュースキャスターの取材に「ジャガイモは暗くて通気性がよい場所に保管。また、芽や皮はあらかじめ取り除き調理すること」。
「特に緑化した部分は、厚くむき取ることが大事」と述べた。