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住宅街のなかにあり、鳥居をくぐると、御神木と木々の緑、美しい本殿が印象的だ。
652年に創建された歴史ある神社で、出雲大社の御祭神である大国主命(おおくにぬしのみこと)が祭られている。
また、戸部杉山神社は七福神の大黒様と習合していったこともあり、境内には大黒様像もある。
朱色に彩られた目を引く拝殿の前に、こまねずみ、奥にはこま犬も鎮座している。
向かって、右側がオス、左側がメス。男性はオスを、女性はメスを回す。
回し方は、オスは時計回りに、メスは反時計回りに1回クルっと回し、願いごとを唱える。
石像なのでなかなかの重さを感じるが、力が弱い女性や子どもでも可能。
子どもが回す際は、こまねずみと台座の間に指が挟まれないよう注意が必要だ。
こまねずみは2002年に戸部杉山神社が、創建1340年を迎えた記念として建てられた。
「なぜ回転するこまねずみを建てることになったのかは、当時の詳しい記録が残っていないので、実のところはよくわかりません」と現在宮司を務める佐野さん。
性別によって回すこまねずみは決められてはいるが、厳密なルールはない。
宮司の佐野さんは「オスとメス両方の狛ねずみを回す参拝客の方もたまにいらっしゃいます」と話す。
また、願掛けするにあたり、願いごとの種類について伺うと、笑顔でこう答えてくれた。
「戸部杉山神社は出雲大社の分祀(ぶんし)で縁結びの神社ではありますが、願掛けはご縁に限らず、健康や金運に関することでも問題ありませんよ。」
願掛けに、横浜の隠れたパワースポットの戸部杉山神社で、こまねずみを回してみるのもいいだろう。
(取材・文 今野千春)