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また、多くのカフェインを習慣的に取りすぎると、カフェイン中毒になることもある。
頭がぼんやりしたり、気持ちが落ち込んだり、頭痛や不安が出てきて吐いたりするのが特徴だ。
珈琲に含まれているカフェインを女性が摂りすぎると、女性特有の有害なことがある。
カフェインによって、鉄分が体に吸収されにくくなると考えられいる。
そのため、ダイエットや生理などにより貧血になりやすい女性は男性に比べて貧血になりやすいのだ。
カフェインを摂ると尿が良く出る。
この時、尿とともにカルシウムも一緒に体の外に出てしまう。
血の中のカルシウム濃度を保つため、骨のカルシウムも溶け出てしまうことがある。
女性は体質的に骨粗しょう症になりやすいので、カフェインの影響でよりカルシウム不足になりやすいのだ。
妊娠していないと思っていても、妊娠している場合がある。
カフェインは、胎盤を通って赤ちゃんの血にまで流れていく。
その影響で、赤ちゃんがうまく成長せず亡くなってしまうことがある。
妊娠の可能性がある女性の方はカフェインの摂りすぎには注意が必要だ。
カフェインは血管を収縮させる働きがあり、その影響で生理痛が重くなる可能性がある。
もともと生理痛がひどい女性の方は珈琲の飲みすぎに気をつけてほしい。
体質や体格によって、1日に飲んで良い珈琲量は異なる。
アメリカの食品医薬品局(FDA)によると、1日に摂って良いカフェイン量は約400mgまでである。
約150mlの珈琲カップでは、約3杯の計算だ。
ただし、これはアメリカ人基準なので小柄な日本人女性はそれより少なめにしておくのがおすすめだ。
また、妊婦では、約2〜3杯程度にしておくように世界的に言われてる。
1日に珈琲を3〜4杯飲む方は、珈琲の量を減らすようにした方が良い。
減らす方法としては、他の飲み物に置き換えるのがおすすめだ。
珈琲に含まれるカフェイン量は、ココア、紅茶、コーラに比べて約2倍ある。
また、煎茶やほうじ茶、烏龍茶などの約3倍のカフェイン量が珈琲には含まれている。
珈琲を1杯だけでも他の飲み物に置き換えることで、摂るカフェイン量が減るので是非試してほしい。
ただし、エネルギードリンクの中には珈琲よりもはるかに多いカフェイン量が含まれているものがあるのでおすすめしない。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。