株式会社BVLAK(ブラック)PR担当の田中さんは、コロナ禍、2020年8月に医療業界から衣料(ファッション)業界へ、滋賀→東京へと、インパクトのある転職をしたそう。今後のキャリアに対し、ヤキモキされている方、人生の舵取り方向をいっきに変えたい方などの参考になるかもしれません。

転職先の株式会社BVLAKとは
社名だけ聞くと 「????」 となるリアクションが想像出来ますが転職先は株式会社ブラック (BVLAK) というスタートアップ企業です。従業員7名の小さな会社ですが、なんとLVMH, KERING傘下のファッションブランドと直接取引している面白い企業なのです。所謂ブラック企業では御座いません。

同グループ傘下のファッションブランドが作る洋服の生地を製造/デザインしている会社で
製造する工場こそ保有しておりませんがiPhoneなどを製造するApple、有名なセンサー関連の機械を作るキーエンスなどと同じファブレスの会社です。まだまだ極小のスタートアップですが、毎シーズンのパリコレ、ミラノコレクションで自社の生地が採用されています。

なぜ転職を決めたのか
前職では産婦人科のクリニックで医療事務として5年間働いておりました。医療事務といっても、我ながら唯一無二のスーパー医療事務だったと思っています。ただ窓口での対応、入力作業を行うだけではなく、患者様にとってクリニックをより良くしたいということばかりをずっと考えていました。

その思いは、妊婦さんと不妊治療に来られる女性が同じ待合室に居られる姿を見て、これはなんとかしないと。と不妊治療専門の姉妹クリニックを立ち上げたいと声をあげ、実行したほどのものでした。十分やりがいをもって働かせていてだいていた中、転職しようと思った理由は大きく2つあります。

1 .このステージでは十分にやり切った、わたし今ならどこにいっても無敵やわ!試してみよ!と感じることができた。

十分やりがいは感じていましたが、今よりもっと自分が挑戦できる場所、輝ける場所があるのでは?と思ったタイミングで転職を決意しました。そう思えたのは前職で様々な取り組みを自発的に行いやりきることができたことが自信につながったからだと思います。厳しい世界だと思い避けていたファッションに関わる仕事を選んでも、今なら活躍できる、楽しめるのでは!と、ファッション業界という新しいステージを目指すことを決意しました。

2 .妊娠を希望している、出産を迎えるたくさんの女性と出会い、自分の人生を見つめなおした。

転職を決める前の1年間は、妊婦さんや妊娠を希望している女性が医師や看護師には話しづらいような、金銭面のこと、家族とのこと、仕事のこと、不安なことや楽しみなことをなるべく友達のような存在で話をお伺いする役割をさせてもらいました。その中でロールモデルと言えるくらい素敵な女性にたくさん出会ったことも、転職を決意した大きな理由の一つです。逆に出産・育児とキャリアを両立することの難しさもリアルに感じてきました。
女性も男性も関係なく、その人が進む人生やキャリアに正解も不正解ももちろんありませんが、自分自身が家庭を持つ前に何を成し遂げたいか、持った後にどんなふうになりたいかを
多くの女性のお話を聞くことで見つけ、その先に行き着いたのが株式会社BVLAKで働きたいという答えでした。

自分の未来の投資先としてBVLAKを選んだきっかけは
BVLAKの存在を知った時はCHANELやPRADAに生地を売っている会社??そんな会社が日本にあるの??と驚くと共に、ワクワクが止まりませんでした。パリコレブランドに生地を売っている・・・つまり、コレクションが発表されるもっと前にどのブランドがどんな生地を使うのか知れちゃうんですよ・・・ファッション好きならたまりませんよね。

そしてBVLAKが社員たった6人のスタートアップ企業であるということ。マイナスに捉える方もいるかもしれませんが、私は世界で活躍する人たちからデザイン、ビジネス、多くのことをより近くで学べることに価値を感じました。

医療現場というマニュアルまみれの場所で不妊治療のクリニックを立ち上げたり、まだ決まったルールがない事柄を整備していくという点でスタートアップ企業には貢献していけるのではと感じました。また、社員一人一人の活躍を支援してくれる姿勢を感じ、BVLAKへの入社を決意しました。そう感じたことには間違いがなく、のちに今、私はPR業務というものを手探りではじめております。

やり甲斐を感じる瞬間、転職してよかった点は
パリコレで生地が使用された時、好きな有名人が弊社の生地で作られた服を着用している時はもちろん毎回感動しますし、嬉しくなります。

憧れのデザイナーさんとお話ができたり毎日自慢したくなるような嬉しい出来事が沢山あります。
でも、もっとも転職してよかったと思える瞬間は自分自身の成長を感じることができた時、そしてそれをしっかりと評価してもらえた時です。
また、仕事面だけではなく、プライベート面もしっかりとサポート体制されている点も
転職してよかったと思えるポイントです。

医療業界も衣料業界も労働時間が長く、残業時間が多い業界かと思います。しかし、どの業界でも会社のマネージメントトップがその現状を変えようとする行動次第で変わってくると考えます。現職では、残業時間が増えてしまった場合、なぜそうなったかを問題提起し、短縮に向けて上司と共に業務を見つめ直しています。また代表とは週に1回話をする場を設け、自分の悩みや抱えているタスクを相談することで解決案を出しあっています。

会社としては出来るだけ人材には長く働いて欲しい、人材にとっては、色々な業界を試してみたい、などそれぞれの思惑がありますが、果たして双方の幸せをいっきに高めるマネージメントトップ、中小企業の社長、役員はどれだけいるでしょうか?弊社においても社員、トップ、それぞれが勉強中で日々改善し、「幸せ」に舵を向け航海の真っただ中なのです。

情報提供元: TREND NEWS CASTER
記事名:「 医療業界から衣料(ファッション)業界へ?超インパクトのある転職のお話  【インタビュー】