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クモザル舎では、8匹のジェフロイクモザルを飼育中で、その中には赤ちゃんもいる。
目撃者によると、檻(おり)の金網から手を伸ばしたクモザルに、園のパンフレットとおもちゃを直接渡していたという。
担当飼育員は、「動物は基本的に人間を信頼している。そのため、人間から与えられたものは、食べ物だと認識してしまう可能性がある」と話す。
今回与えられたパンフレットも、クモザルが集団で噛んでいた可能性があるそうだ。そのため、檻の中のパンフレットは粉々になってしまっている。
飼育員は「恐らく噛んではみたものの、まずかったため、吐き出したのだろう。赤ちゃんは一部飲み込んでしまった可能性はある」と語った。
また、「ゴム製のおもちゃも同様に噛んでいただろう」と飼育員。
消費者庁は、幼い子どもがおもちゃなどを飲み込み、窒息してしまうことへの注意喚起を行っている。
飼育員は、「動物も一緒で、死んでしまう可能性がある。また、檻の外の排水溝にもパンフレットが刺さっていた。明らかな悪質行為。こういったことは絶対にやめてほしい」と怒り心頭だ。
SNS上では「本当に悲しいし、ショック」、「大人のモラルや子どもへの教育を見直すべきでは」といった声があがっている。
このような行為が起きると、動物園側は、新たな柵や網の設置を検討せざるを得なくなるという。
そうなると、結果として「動物との触れ合い」が遠のいてしまう。
一部の迷惑行為によって、全体に影響が及ぶことを、しっかりと考えていかなければならない。