コトヤマ先生が描くマンガ「よふかしのうた」はアニメ化されるほどの人気作です。
物語は、女性吸血鬼の七草ナズナと主人公の夜守コウの交流を描いた作品で、ナズナの他にも多くの吸血鬼が登場します。描かれる吸血鬼は文字通り血を吸いますが、それ以外にも身体能力が高いなど、人間にはない特徴がたくさんあります。

 そこで、今回は「よふかしのうた」に登場する、魅力的で人間とは見分けがつかないけど、謎が多い吸血鬼の生態に迫ります。

なぜ血を吸うのか?

七草ナズナら吸血鬼たち曰く「眷属づくりと食事のため」といいます。「眷属」とは「従う者」「一族」などの意味があり、眷属になると人間から吸血鬼になります。眷属にするには条件があり、人間が吸う側の吸血鬼に恋愛感情を抱いていることが必要です。吸血鬼がもつ眷属の人数はまちまちで、ナズナのようにひとりもいないものもいれば、数十人いる吸血鬼もいます。

また眷属にした場合、桔梗セリに好意を抱き眷属化した「あっくん」のように傍に置き、仲良く行動する吸血鬼もいれば、二度と接触しない者もいるようです。いずれにしても眷属を増やし子孫繁栄を目的としています。 もうひとつは「食事」のために血を吸います。吸血鬼は人間の血を吸うことでエネルギーを獲得、美味いとも感じています。それ以外の食事を摂ることは必要とはしませんが、飲食はできるようでナズナはビールが好きですし、小繁縷ミドリの眷属「エルジー」はこってりラーメンを食べているため異例の太っちょ吸血鬼となっています。

なぜ美男美女が多いのか?

ナズナのお友達(?)、平田ニコ、本田カブラ、蘿蔔ハツカらをはじめ、エルジー、あっくんと、吸血鬼は美男美女ぞろいです。その理由は、効率的に食事や眷属をつくるために、人間に惚れられるように進化したためと語られています。容姿だけではなく振る舞いも好かれるようになっているそうです。

たとえば、エルジーは人間時代、作品内でも語られているように太ったキモオタ然とした容姿でしたが、ミドリの眷属となったあとは、一旦痩せて男前になっていました(後にラーメンの食べ過ぎで太る)。あっくんも人間の頃は見た目が冴えない男でしたが、セリの眷属となったあとは吸血鬼になったことで視力が向上し裸眼に。さらにピアスを開け、ちょっとチャラくなりました。劇的に形が変わるということはありませんが、魅力的な顔立ちや雰囲気を醸すようになり、後に続く眷属をつくりやすくなるというわけです。

また、見た目を若く保つことができ、ナズナは10代後半にも見えますが、実年齢は35~40前後だということです。

力こそパワー! 吸血鬼の身体能力

人間に対してはワンパンで殺せるほどの腕力があり、銃やナイフで攻撃されてもそう簡単に死ぬことはない吸血鬼。しかし吸血鬼同士のバトルは壮絶なもので、腕がちぎれるほど激しくなります。ただそのちぎれた腕はくっつけ治すことも可能です。

さらに特長的なのは、空を飛ぶことです。これはビルや電信柱を足場にして飛び上がる跳躍にあたります。

そしてもう一つ便利な能力は壁のすり抜けです。天井や床も抜けることが可能で、この能力を利用しナイフで刺されても無効に出来るようです。ただし体力の消耗が激しく、連続で行うと体調を損ないます。

他にも鏡に写らない、脈がないなどの特徴がある吸血鬼、万能感があり無敵なのかというと、そうではありません。つまり死ぬこともありますが、それはどのような要因なのか? 「よふかしのうた」の大事なポイントでもあるので、気になる方は是非、お読みください。

(南城与右衛門)

情報提供元: TREND NEWS CASTER
記事名:「 マンガ「よふかしのうた」面良し腕良しの吸血鬼、万能すぎるけど謎多きその能力とは?