「海炭市叙景」('10/熊切和嘉監督)、「そこのみにて光輝く」('14/呉美保監督)に続く、孤高の作家・佐藤泰志原作の函館三部作最終章「オーバー・フェンス」(「黄金の服」所収 小学館)が、同名タイトル「オーバー・フェンス」として映画化され、9月にテアトル新宿ほか全国公開される。

 オダギリジョー、蒼井優、松田翔太という3人の豪華キャストが名手・山下敦弘監督のもとに集結。さらに今回、新キャストが発表され、オダギリジョー演じる白岩義男らが通う職業訓練校の生徒・森由人役に満島真之介、森と同じく職業訓練校の生徒・原浩一郎役には北村有起哉、白岩の元妻、尾形洋子役に優香が起用されたことが明らかになった。

 満島真之介演じる森は、職業訓練校で器用に作業をこなせず、たびたび鬼教官からの罵声を浴びている問題児。怒りや悲しみの衝動はあるけど動けず、じっと耐え、深い闇を抱えた役柄。「自分にとって挑戦でした」と満島は語っている。

 また、北村有起哉演じる職業訓練校の仲間・原、優香演じる白岩の元妻・洋子は、ともにオダギリジョー演じる白岩の人生の過去と現在に関わり、函館の夏、同じその瞬間を生きる人間模様が描かれている。2人はかねてより山下敦弘監督のファンであり、「参加できる喜びと緊張が入り混じった」(優香)、「念願の山下監督ともご一緒できたので楽しかった」(北村)とコメントを寄せている。

(C)2016「オーバー・フェンス」製作委員会

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ