- 週間ランキング
NMB48は2月22日から『NMB48 Live House Tour 2016』と題したツアーがスタートした。今ツアーはチームごとに全国各地を回り、それぞれのチームが内容を考え、独自のカラーを打ち出していくコンサートである。2月22日に札幌でチームN公演を皮切りにスタートし、本日は前日に引き続き、Zepp Tokyoで、チームNがコンサートを行った。
前日にかなりの盛り上がりを見せてくれたコンサートだが、今日は4月11日に卒業する西村愛華が、チームNのコンサートに参加する最後の日ということもあり、西村にとって大事なコンサートでもある。その肝となるコンサートのオープニング曲は『僕らのユリイカ』だった。前日と同様にメンバーによる生演奏でスタートしたのだが、すでに生演奏は、チームNのトレードマークのような感じであり、序盤から心地良いサウンドを聞かせてくれた。しかし、このまま前日と同じようなライブになってしまうのかという不安が頭の中に過ぎってしまう人もきっと多かったと思うが、『命のへそ』『高嶺の林檎』と予想すらできない展開が待っていた。この流れを感じたファンは、あっという間に気持ちがマックスになり、このコンサートの成功をこんなスタートしたばかりの時に、確信したかのような感じで、盛り上がりを見せていた。
続いてユニット曲では、明石奈津子がひとりで登場して、大島優子のソロ曲『泣きながら微笑んで』を歌った。この曲は、当時の研究生だけで行っていた『想像の詩人』公演で明石が歌っていた曲だが、当時のようにピアノの引き語りで披露してくれた。『想像の詩人』公演は、わずか13公演(出張公演を2回行っているので全部で15公演)しか行われていなかったので、まさに希少性の高い楽曲である。ここで明石の『泣きながら微笑んで』が聞けるとは誰も思っていなかったことだろう。
さらもユニットでは様々な演出あり、セクシーソングでお馴染みの『ジッパー』では、ショートカットの須藤凜々花・城恵理子・太田夢莉の3人が歌い、オリジナルとはまったく違うような雰囲気だったが、3人の個性が光り、ファンを魅了してくれた。ユニット曲の最後にはカワイイ楽曲の代表でもある『おNEWの上履き』を山本彩・岸野里香・山口夕輝の3人が歌ったのだが、申し訳ないけど、普段カワイイ系を歌うことのない3人が、フリフリの衣装を着て歌う姿は、普段とのギャップがありすぎて、強烈なインパクトを残してくれた。しかも山本彩が、ピンクのフリフリの衣装を着るという本来ならありえない格好で登場したことで、メンバーもファンも大喜びの様子だった。
カワイイ山本の後は、ドラマ『マジすか学園』でお馴染みの『マジジョテッペンブルース』『なんでやねん、アイドル』『転がる石になれ』『てっぺんとったんで!』とアゲアゲソングが続き、会場のボルテージは最高潮のままコンサートの本編は終了した。
アンコールとして会場から「チームN」コールの大合唱が起き、その期待に応えメンバーは再びステージに戻ってきてくれた。清々しい顔をして再登場したメンバーたちは『しがみついた青春』『ドリアン少年』『青春のラップタイム』の3曲を歌い、コンサートは終演を迎えようとした。しかしここで終わることなく、再びアンコールの声が掛かり、ダブルアンコールとして、再びメンバーはステージに登場。ここで卒業が決まっている西村愛華から挨拶。「NMB48でやり残したことはもう無くて、私の中ではやりきりました。でも淋しいですね。チームNに昇格したのは加入してすぐで、アンダーもやったことのないまま昇格させてもらったんですよ。最初はすごく不安でした。しゃべったことのない先輩ばかりだったので緊張しっぱなしでした。そこで先輩から話しかけてくれて、そこで安心できました。そのチームNで3年間過ごすことができて、本当に良かったです。残りの期間は短いですけど、後輩が過ごしやすい環境になるように、先輩らしいことをやっていきたいです」と涙を見せながら話した。
2013年2月に研究生として劇場デビューを果たし、その年の4月にチームNに昇格。最速76日で昇格した西村が、約3年のNMB48の活動にピリオドを打ってしまう。淋しくなってしまうが、最後は西村が初めて選抜メンバーに選ばれた『らしくない』でセンターとなり、東京での最後のステージを終えた。
3月30日には、Zepp Nambaにて西村の卒業公演が行われるので、きっと最後に最高のステージを見せてくれることだろ。大きな期待を持ちたいと思う。
取材/ブレーメン大島
(C)NMB48
【記事提供:リアルライブ】