- 週間ランキング
NMB48は2月22日から『NMB48 Live House Tour 2016』と題したツアーがスタートした。今ツアーはチームごとに全国各地を回り、それぞれのチームが内容を考え、独自のカラーを打ち出していくコンサートである。
そのコンサートは、札幌でのチームNを皮切りに、地元大阪でチームMが開催し、両チームとも大きな盛り上がりを見せてくれた。そして3月9日には、名古屋でチームBIIのコンサートを行うことになった。すでに2つのチームが各地で盛り上がっていることもあり、チームBIIも下手なステージはできないので、メンバーにとってもファンにとってもかなり注目である。その記念すべきオープニング曲となったのは『青春のラップタイム』。NMB48にとっての初のオリジナルソングであり、各チームがこれまでのコンサートで必ず歌っている曲でもあるので、おそらくチームBIIもどこかのタイミングで歌うだろうと誰もが予想していたと思うが、まさか最初に来るとは想像もしていなかった。『チームBII推し』『てっぺんとったんで!』とアゲアゲソングが続き、序盤からしっかりファンのハートを掴んでいった。
オープニングからイイ意味でファンの予想を裏切るような展開になっていった。続いてユニット曲のコーナーでも意外な選曲がチョイスされた。まず渡辺美優紀がソロで登場するのだが、何とAKB48の卒業生でもある板野友美のソロ曲『DearJ』を歌ったのだから驚きだ。板野といえば、今日(3月9日)発売のAKB48の新曲『君はメロディー』に卒業生ではあるが、選抜メンバーとして参加していることでも話題になり、その発売日に渡辺が歌うという粋な演出からスタートした。さらに普段は別のメンバーやっているユニット曲が続いた。そのユニットコーナーで、特に注目だったのは、かつて渡辺美優紀と柏木由紀が歌った『ハートの独占権』を次世代エースと名高い薮下柊と渋谷凪咲のふたりが、本家を凌ぐほどのインパクトを残してくれた。
さらに後半に突入すると日下このみがプロデュースしたチームBIIの楽曲のみで構成されたReMixメドレーがスタート。日下は昨年の5周年公演の時に、ReMixメドレーのプロデュースをしたことで話題になったが、今回は前回の経験を活かし、よりカッコ良い構成となり、新たな進化となったのではないかと思う。
カッコ良いステージの後には、何と『なんでやねん、アイドル』が歌われたのだが、これに関しては誰もが「まさか」と思ったことだろう。2月29日に卒業した門脇佳奈子と木下春奈がメインで歌っている曲なのだが、鉄板の相方だった門脇の卒業により、しばらく封印するのではないかと思われていたのだが、そこで木下の相方を渡辺が務めることになった。木下は「BIIには同期はミルキー(渡辺)しかいなくなってしまったので、今回は最初からミルキーに決めていました」と話した。次以降は木下の気分によって相方を指名していくという。
盛り沢山のコンサートだったが、あっという間に本編最後の曲になり、BIIの初日の幕が閉じた。しかしそこで終わることなく、客席からアンコールとして「BII」コールが巻き起こった。アンコールに応えメンバーは再びステージに戻って来てくれて、アンコールでは全4曲を歌い、BIIとしての初日は終了した。そのアンコールで注目だったのが、アンコール3曲目の『抱きしめちゃいけない』だ。この曲はかつてアンダーガールズとして梅田彩佳がセンターを担った曲であり、梅田にとって思い出深い曲なのだが、実はセットリストに入っていなかったそうだ。しかし31日に卒業が決まっている梅田にとっては、これが最後のツアーでもあるので、メンバーの総意として歌うことになったという。
何が飛び出すか想像もできないチームBIIのステージだが、本日(3月10日)もBIIのコンサートは行われる。さらに3月15・16日には、再びBIIのコンサートが行われるのだが、この日は会場を福岡に移して開催となる。福岡は梅田の出身地でもあり、地元凱旋公演でもあるので、ファンはもちろんのこと梅田にとっても地元でNMB48としておそらく最後のステージとなるので、こちらも注目である。残り少ない梅田のいるチームBIIのステージをしっかりと見届けたいと思う。
取材/ブレーメン大島 (C)NMB48
【記事提供:リアルライブ】