2日、第11回「渡辺晋賞」授賞式が都内で行われ、演芸プロデューサーの北村明子が受賞した。

 北村は、蜷川幸雄、三谷幸喜、ケラリーノ・サンドロヴィッチなど日本を代表する演出家を次々に起用し、数々の作品を意欲的に制作。また、舞台制作と両輪をなす演出家、俳優マネージメントでは堤真一、高橋克実、杉本哲太、三谷幸喜、野村万斎、渡辺えり、キムラ緑子ら、たくさんの日本を代表する個性豊かな実力派俳優、演出家をマネージメント。常に日本のエンターテインメントシーンに良質な作品を提供し続けてきた。

 北村は「過去10年間の受賞者を振り返るとそうそうたる方々が受賞されています。プロデューサーという、ある意味『裏方』でもある仕事に光を当てる、非常に有意義で重みのある賞を受賞できて光栄です」と挨拶。続けて「役者を目指して上京し、演劇の世界には役者ばかりでなく、裏側で活躍する人たちがいることを知り、プロデューサーという仕事に幸運にも巡り合いました。それからは、年間5回、全力で取り組んできたことが評価され、うれしい気持ちでいっぱいです。私に続いて、もっと女性がこのような賞をもらえるような状況を作っていただければありがたいと思います」と受賞の喜びを語った。

 共に数多くの作品を作り上げてきた女優の大竹しのぶからは花束が贈呈され、演出家の三谷幸喜は「北村さんのイメージは、『大きな声』です。その大きな声で、これからも私をはじめ多くの演劇関係者の迷いを吹っ切り、導いていただきたい」と祝福した。

【「渡辺晋賞」歴代受賞者】
第一回:亀山千広
第二回:鈴木敏夫
第三回:本多一夫
第四回:松浦勝人
第五回:秋元康
第六回:三枝成彰
第七回:大里洋吉
第八回:三谷幸喜
第九回:松任谷正隆
第十回:小山薫堂

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ