冬の寒い時期、外に出るのも臆劫になり、部屋で過ごす時間が多くなります。自然と運動量も減り、食べ物を口にする機会も増えてくるでしょう。そうなると、心配なのが体重の増加。

 この状況を仕方ないと思い受け入れてはいけません。実は冬の寒い時期は、体質的には痩せやすい状態になっているからです。

 今回は、看護師の大木アンヌさんに、冬にお勧めのダイエット法をお聞きしてきました。


■冬は運動しなくても痩せる!

「人間は気温によって体温が変動しない、恒温動物です。これは、気温が下がっても細胞が活性化することで、体温を維持しようとする働きによるもの。カロリーを燃やして熱に変えるため、基礎代謝がアップします。

ですから、体としてはカロリーが消費されやすい状態になっているというわけです。あまり食べ過ぎさえしなければ、それほど運動しなくても、効率よくダイエットを進めることができます」


■余っているお餅でダイエット

「この時期のダイエットに相応しい食品は、お餅です。お正月が終わって、余らせている方も多いかと思います。お餅とごはんを同じ量で比較すると、お餅の方がカロリーは高いのですが、“腹持ちがいい”と言われるだけあって、空腹感がなかなかやってきません。

そうなると、すぐお腹がすいて頻繁に食べ物を口にしてしまうということもなくなります。でも、気をつけなければいけない点がひとつ。それは、お餅はGI値が高いということ」


■GI値は調理の仕方で変わってくる!

「GI値とは、食品を摂取して血糖値の上がっていく速さを、もっとも上昇率の高いブドウ糖を100として、相対的に数値に表したものです。ダイエットをするにあたっては、この数値が低いほうが相応しい食品と言えます。

お餅の数値は80ほどで、これは低いとは言えないもの。でも、調理法によって、この数値は変動してきます」


■大豆にはGI値を下げる効果が!

「醤油をつけて焼いて海苔を巻く磯辺焼きにすると、GI値は60ほどに下がります。ただ、砂糖などをつけてしまうと、また数値は上がってしまうので要注意。納豆やきな粉などの大豆製品はGI値を下げる効果が見込めます。

お勧めは、大根おろしと一緒に食べること。食物繊維の効果による整腸作用も加わるので、ダイエットには最適です」


 お餅はカロリーが低いわけではないので、食べ過ぎは禁物。だから、美味しく作りすぎてしまうのも考えものです。あまり食欲を刺激しない程度に、調理方法は工夫したほうがいいかもしれません。


【取材協力】

大木アンヌ・・・ルーマニア人ハーフの看護師。家庭や恋人同士で使える簡単な医療の知識を少しでも伝えていくため、ライターとしても活動中。

【記事提供:リアルライブ】
情報提供元: リアルライブ