【写真】「十二月大歌舞伎」の「忠僕元助」取材会に出席した中村梅雀(26年10月撮影)

中村梅雀(70)が12月の歌舞伎座「十二月大歌舞伎」の第二部「忠僕元助」で46年ぶりに歌舞伎座に出演します。赤穂義士たちの討ち入り前日を描いた浪曲をもとにした舞台で、梅雀は義士の片岡源五右衛門を演じます。

46年前、梅雀が初めて歌舞伎座に出演した公演を見ています。「松竹・前進座提携前進座創立五十周年記念十二月歌舞伎座特別公演」で、梅雀は10歳で初舞台を踏んだ時からの「中村まなぶ」から曽祖父の二代目中村翫右衛門がかつて名乗っていた「中村梅雀」を二代目として襲名。「雪祭五人三番叟」などに出演していました。

当時の特別公演はとても熱気がありました。というのも、梅雀の祖父三代目中村翫右衛門、五代目河原崎国太郎らは、門閥制度など旧態依然とした歌舞伎の在り方を批判して松竹を脱退。1931年に前進座を創立したという歴史があり、半世紀ぶりに歌舞伎座の舞台に立つことには感慨もひとしおの様子でした。初日の口上では、翫右衛門、国太郎ら創立メンバーに、NHK大河ドラマ「花神」に主演するなど前進座の顔だった梅雀の父中村梅之助ら28人が舞台上に並び、最後は梅之助の音頭で満員の観客とともに一本締めが行われました。

「忠僕元助」に主演する尾上松緑からの出演オファーで、46年ぶりに戻ってくることになった梅雀は「我が家の系統のもとになるのは歌舞伎座の大歌舞伎。一番恐れ多い歌舞伎座に出させていただけるのは、とんでもないことです」。51歳の時に前進座を退団し、歌舞伎の舞台から遠ざかっていますが、「僕にとっては70超えての初舞台みたいな、ドキドキ感があるんです」。梅雀の初々しい舞台が楽しみです。【林尚之】

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 中村梅雀「我が家の系統のもと」12月に歌舞伎座の大歌舞伎に出演 語った“46年ぶり”の思い 」