【写真】デビューシングル発売記念イベントで歌声を披露する吉田沙保里(撮影・宮地輝)

女子レスリング五輪3連覇を成し遂げた“霊長類最強女子”の吉田沙保里(44)が29日、東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で、歌手デビュー曲「I’m Here/勝ちにいく、今」(28日発売)の発売記念イベントを行った。同所は多くのアイドルがイベントを開催してきた、アイドルの“聖地”でもある。

2曲とも歌詞を初めて手がけ、競技人生で経験し、培ってきたことを等身大の言葉で歌っている。

「CDが発売できてすごくうれしいです。配信もされていて、多くの人に聞いてもらえたら」。

作詞を手がけたのは「これまではレスリングで多くの人に応援をされてきたので、今度は応援歌でみんなの背中を押したいと思ったから」と説明。「自分が経験してきたことを作詞しました」と続けた。

どんな時に、どんな人に聞いて欲しいか。「I’m Here」は「勝ち負けでなく、自分らしく生きることが大切。前を向いて頑張っている人に聞いて欲しい」。そして「勝ちにいく、今」は「勝負の時、ここぞという時に聞いて頑張ってもらいたい」と話した。

歌唱後には、集まったファンに「どうでしたか? 大丈夫でしたか? ど素人なのでよろしくお願いします」と問いかけ、「最高!」の言葉が返ってくると安堵(あんど)の笑顔をみせた。

吉田は3歳から父・栄勝さんからレスリングをたたき込まれた。「お父さんの運転する車に乗って、稽古や試合に行きました。その車中でお父さんの好きな演歌を聞いて私も歌が大好きになりました」。“歌好き”から“歌手デビュー”への華麗なる転身に「まさかデビューできるなんて、皆さんの前で歌える日が来るなんて思っていなかった」と感激していた。

ファンへのメッセージを求められると「人生は1度きり。自分のやりたいことに挑戦する、1歩踏み出すことが大事。楽しく笑顔で毎日をすごしていただきたい」とコメントした。

終盤にはプライベートでカラオケにも行く“歌仲間”の元格闘家・武尊氏(35)が花束を持って登場。「デビューおめでとうございます。沙保里さんの歌声がみんなに届くのがうれしい。いつかデュエットで1曲お願いします」。この誘いには「とてもとても」と首を縦に振らなかった。

イベント終了後には「歌手デビューできるとは思っていなかったのですごくうしい。久々に多くの人の前に立ったのですごく緊張しました」。初オリンピックの04年アテネ大会と比較して「同じくらい緊張しました」と明かした。

腹筋を鍛えているので、腹式呼吸での発声には若干の自信がある。「聞けば聞くほど、自分でもいい曲だと思う。何度も聞いて欲しい」。好きな曲として島倉千代子さんの「人生いろいろ」を挙げて「本当に人生いろいろだなと思う」。しみじみと最強アスリートからのアーティストへの転身を振り返った。今回、作詞家デビューもしたが、恋愛の詞は「書けない」と即答だった。

CDは初回版と通常版の2形態。初回版には「スポーツ振興の神」として知られる亀戸・香取神社の“挑戦お守り”が特典として付いている。【松本久】

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 吉田沙保里、アイドルの“聖地”で歌手デビュー曲発売イベント 歌詞も手がけて「人生いろいろ」 」