【写真】KADOKAWA DREAMSは力感あふれる作品でも、シンクロは細心の注意を払って仕上げるという (C)D.REAGUE26-27

<D.LEAGUE26-27 ROUND.2 BLOCK VIBE/HYPE>◇10月20、21日◇東京・青海 TOYOTAアリーナ東京

開幕戦から2週間で迎えたROUND.2。各チームとも短いインターバルで作品を仕上げる難作業だったが、熱戦も多かった。VIBEではBREXA EDGEがavex ROYALBRATSを0.4ポイント差で破った。新チームが先輩チームを打ち破る決め手になったのはシンクロで、11.1対1.4でEDGEがとった。今季はすでに両ブロック合計20戦が行われているが、8戦のシンクロで2ケタポイントが記録され、8チームとも勝利している。

今季からシンクロ審査補助システム「LynXcope」が導入された。ソニーが開発した独自技術を活用したシステムで、8人の動きがどこまで一緒に動いていたかを判定できる。その判定はあくまで参考で、シンクロ専門のジャッジがポイントを決めるのは昨季と変わらない。

それにしても、どちらがよりシンクロしていたかは、客観的に判定されるわけで、ポイントに明らかな差がつきやすくなったのかもしれない。

現在、シンクロをとったチームの勝敗は15勝5敗。ジャッジの印象で決まるテクニックやコレオグラフィーは計算しにくいポイントだけに、各チームがますますシンクロへ重点を置くようになった。

BLOCK HYPEの終了後の勝利チーム会見では、各チームのシンクロ対策が話題になった。KADOKAWA DREAMSのリーダーKISAは、シンクロパートの音楽を擬音化して、車座になって擬音を歌いながら振り付けを合わせていく基本的作業が重要だと明かした。

ベートーベンの「運命」なら「ジャ、ジャ、ジャ、ジャ~ン」みたいな(これは私の空想です)。

すると、Medical Conciege I’moonのRihoが「この擬音が大事なんです」と同じ手法でシンクロを仕上げていることを明かした。R1でKDから2ケタ得点を奪われ敗れただけに、R2はシンクロを強化。2ケタポイントをたたきだし、Valuence INFINITIESとの接戦を制した。

dip BATTLESはシンクロの練習中に、控えのメンバーが大声を上げて音楽が聞こえにくい状況をつくることもあるという。場内の歓声で音をとらえきれないアクシデントでもシンクロしていくための対策だという。

さらに、KISAは控えのメンバーがあらゆる方向から動画を撮影。それをスーパースローで再生して確認していると付け加えた。そんな秘密作業を、他チームがいる前で明かしていいのか心配になったが「それが事実ですからね」と胸を張ったのは、さすがだった。

R1の会見では、DYM MESSENGERSのYasminが、ピンクのサインが点灯するシンクロパートの直前に、シンクロ部分をつくることで、動きを合わせやすくしたと説明した。ストリートダンスの特性上、シンクロを苦手と公言していたチームだけに「シンクロをとれば勝てることが分かった」との反省を生かした対策だった。

自分たちの感性や感情を自由に表現するストリートダンスの名手たちが、Dリーグで勝つために取り組む「シンクロ」。テクノロジーの目も加わって、ますます見逃せないパートになってきた。【久我悟】

【BLOCK VIBEの結果】(数字はパーセント)

1st Match: LDH SCREAM〔40.3-59.7〕SEGA SAMMY LUX

2nd Match: avex ROYALBRATS〔49.8-50.2〕BREXA EDGE

3rd Match: KOSE 8ROCKS〔57.3-42.7〕FULLCAST RAISERZ

4th Match: ONODERA USER RUNBULLS〔44.6-55.4〕NAIL the NAME

5th Match: DYM MESSENGERS〔70.7ー29.3〕M&A SOUKEN QUANTS

MVD:calin/DYM MESSENGERS

順位=CSP スコア

1位 △DYM MESSENGERS=6 125.45

2位  KOSE 8ROCKS=6 116.2

3位  BREXA EDGE=6 108.0

4位 ▼FULLCAST RAISERZ=3 117.5

5位 △SEGA SAMMY LUX=3 100.8

6位 ▼M&A SOUKEN QUANTS=3 81.5

7位 △SBC NAIL the NAME=3 80.6

8位 ▼LDH SCREAMT=0 88.1

9位 ▼ONODERA USER RUNBULLS=0 86.8

10位 SBC NAIL the NAME=0 25.2

【BLOCK HYPEの結果】(数字はパーセント)

1st Match: Medical Concierge I’moon〔58.5-41.5〕Valuence INFINITIES

2nd Match: CyberAgent Legit〔52.1-47.9〕CHANGE RAPTURES

3th Match: dip BATTLES〔57.3-42.7〕Benefit one MONOLIZ

4th Match: Anker XEED〔51.8-48.2〕List::X

5th Match: JTCC OVERRIDES〔10.6-89.4〕KADOKAWA DREAMS

MVD:Daichi/KADOKAWA DREAMS

順位=CSP スコア

1位 △CyberAgent Legit=6 148.4

2位 ▼CyberAgent Legit=6 143.8

3位  Anker XEED=6 115.2

4位 ▼List::X=3 112.2

5位 △dip BATTLES=3 101.0

6位 △Medical Conciege I’moon=3 99.5

7位 ▼Valuence INFINITIES=3 97.8

8位  CHANGE RAPTURES=0 84.5

9位  Benefit one MONOLIZ=0 78.7

10位 JTCC OVERRIDES=0 18.9

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 取れば15勝5敗!シンクロを制する秘密は「ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン?」/Dリーグ連載 」