米俳優コメディアン「もはや神を信じられなくなった」
米俳優でコメディアンのビリー・クリスタル(78)が、2025年1月に米ロサンゼルスで発生した大規模な山火事で自宅を失ったことや映画「恋人たちの予感」(1989年)でタッグを組んだロブ・ライナー監督が同年12月に殺害されたことを受け、「もはや神を信じられなくなった」と苦しい胸の内を明かした。
米CBSテレビの番組「サンデー・モーニング」に出演したクリスタルは、高級住宅地パシフィック・パリセーズに壊滅的な被害を与えた山火事で46年間暮らした自宅を焼失し、さらにその年の12月には親しい友人でもあったライナー監督が息子に刺殺される事件が起きた過酷な2025年を振り返った。
2004年に初演された自伝的な一人芝居「セブン・ハンドレッド・サンデーズ」で神との対話を描いているクリスタルは、痛ましい喪失感を経験したのちに神と対話しているのか問われると、「あまりにも多くの悪いことが起きてしまった。地球はひどい状況だ。今は奇妙で、恐ろしい時代だ。だから、ノー。(神は)もういない」と述べ、自身の信仰に大きな影響を与えたことを打ち明けた。
クリスタルは、災害から数週間後に行われた慈善イベントで自宅の焼け跡を訪問した時の様子を振り返り、「敷地に足を踏み入れた途端、私はひざから崩れ落ち、声を上げて泣き叫んだ。これほど激しく泣いたのは、父が亡くなったと告げられた15歳のとき以来のことだった」「家を失ったいま、これからの人生はどうなってしまうのかと、自問している」と喪失感を口にしていた。(千歳香奈子)