【写真】デビュー20周年を迎え、美しさに磨きがかかる佐々木希(撮影・河田真司)

芸能生活20周年を迎えた女優佐々木希(38)。今月2日に「佐々木希フォトエッセイ Natural」(講談社)を発売した。仕事、自身の生い立ち、家族や出産、子育てなど、「ここまで自分のことを話したのは初めて」というほど赤裸々につづった。7月期の日本テレビ系連続ドラマ「告白-25年目の秘密-」では、秘書役が注目を集めるなど勢いに乗っている。これまでと、これからを語った。【加藤理沙】

★FRaU web連載

24年1月からスタートした「FRaU web」での連載「佐々木希の“なにはともあれ、ナチュラルワイン!”」の内容に加筆修正を加え、自身の本音を語った「20年に一度」の一冊。2年の連載に加え、追加取材は約15時間。「節目に、今の自分の思いを本にできることがうれしい」と喜んだ。

「中身は後で削るにせよ、まずは思ったことをNGなしで話しました。私も自分が共感できると『明日から頑張ろう』と思えるので、読んでくれた方が笑顔になったり、頑張ろうと思ってもらえるならと、20年の思いを全て話しました」

撮り下ろしに加え、幼少期からのプライベート写真も盛りだくさん。秋田県で育ち、幼少期は恥ずかしがり屋で、「写真を撮られると変顔をしてしまうタイプ」だったという。

「前に出たがるような性格でもなかったので、それを考えると、表に出る仕事を今も続けているのは奇跡に近いかも。自分でも感慨深いです」

エッセーでは学生時代の挫折、上京後の孤独についても言及した。デビュー直後は東京の人の多さや撮影現場になじめず、「毎日が壁。戸惑いの連続で」と、母に電話をかけては不安を吐き出していた。デビュー当時には元マネジャーと交わした「25歳引退計画」もあったが、「どこか辞めたくない自分もいた」と明かした。

「『辞める』と言った手前、撤回するのも恥ずかしいけど、大変な仕事を乗り越える楽しさ、新しいことをしたい気持ちが芽生えて。そこからは仕事の楽しさはずっと上がり続けています」

★転機は能登舞台の映画

転機となった作品は映画「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-」。日本初の世界農業遺産に登録された能登半島(珠洲市)を舞台に、一杯のコーヒーを味わううまさをつなぐため、人と人との心が温まる物語だ。永作博美との共演で覚悟が決まった。

「難しさと同時に楽しさを感じた作品でした。悩みながら、永作さんといろんなお話をして、これからも頑張るしかないと気持ちが決まった作品でした」

俳優業の面白さは「答えがないこと」。答えがないからこそ楽しいと話す。

「いろんなパターンの自分を持つことが大事だと思うし、これまでの経験から引き出してくる瞬間、考える時間も充実しています」

20年で変わらないのは「周りを大切にしたい気持ち。行動派で元気なところ」と笑顔を見せる。憧れは所属事務所の先輩の木村佳乃だという。「仕事でもプライベートでも、気持ちの立て直しが必要な時にそっと連絡をくれる」という。

「佳乃さんがいるとふわっと華やぐ。ただ明るいのではなくて深く、寄り添ってくれる。素晴らしいお姉さんです」

★仕事と家族への思いも

仕事への思いとともに、家族への思いも深まっている。17年4月にお笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建と結婚。現在は2児の母でもある。エッセーでも、結婚と「人生でいちばん幸せ」を感じた出産。夫婦のこと、家族のこともありのままをつづった。

「母親にしてもらったことは自分も子どもにしてあげたい。手作りのご飯、物や人を大事にするとか。私の母はお金の面で厳しかったので節約とかもですね。家が落ち着く空間であって欲しいし、子どもが甘えられる存在でいたいですね」

共働きの夫婦として、仕事と家庭のバランスを取ることも欠かさない。

「分担や教育、習い事など日々話し合いで決めていますね。子どもの成長とともに、時間割や家のスケジュールも変化するので、柔軟に対応していける自分でいたいし、夫婦でも都度話し合える環境でありたいですね」

★「全てを大切にしたい」

夫婦ともに芸能界で活動するからこそ、スケジュール調整が難しいという。

「ドラマなどが数カ月、1年前に決まると『この時期は忙しいです』と事前に伝えますね。勝手にお仕事は入れられないので。パパも『応援するよ』と言ってくれます。ただ、お互いにやりたい仕事がありますし、時間の取り合いにならないように偏らないようにしたい。バランスをどうするかいつも考えています」

母として、妻として、そして佐々木希として、「ちょっとわがままかもしれないけど全てを大切にしたい」という。

「お仕事は大好きなので、両方楽しみたい。家事育児だけに専念されている方は本当に尊敬しますし、私は多分そこにいけない気がする。両方の楽しさをいただきながら、子育てにもちゃんと向き合いたい」

★60歳でも健康で仕事を

20年後はどんな自分でいたいのか。「もうすぐアラフォー女子…女子なんて言っちゃいけない」と和ませながら語った。

「年々、子育てがあって体力も気力もたっぷりですけど、健康は意識しているので、60歳でも健康体で仕事を続けていたい」

恵まれた環境におごることなく、地に足を着けて歩んだ20年。これからもその歩みは続いていく。

▼所属事務所の先輩の木村佳乃

のんちゃんのことを思うといつも笑顔になります。秋田に一緒に行っておいしい物たくさん食べて日本海眺めたいな。のんちゃんほど優しくて、強い(お酒も)女性にはそうそう巡り合えないと思います。

◆「佐々木希フォトエッセイ Natural」

芸能活動だけでなく、幼少期や学生時代、結婚、出産時のエピソードや子育てについても包み隠さず語った初のフォトエッセー。グルメ通の佐々木が実際に訪れたレストラン全国75軒厳選特集、ナチュラルワインのワイナリー、おもてなし料理から晩酌のお供まで作る手料理も紹介。

◆佐々木希(ささき・のぞみ)

1988年(昭63)2月8日、秋田県生まれ。06年「ヤングジャンプ」ギャルコングランプリ受賞後、同年「プリンセスPINKYオーディション」グランプリになり芸能界デビュー。08年映画「ハンサム★スーツ」で女優デビュー。主な出演作は、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」をはじめ、テレ東「ユーチューバーに娘はやらん!」、フジテレビ「やんごとなき一族」、日本テレビ「告白-25年目の秘密-」、映画「室井慎次 敗れざる者」、「室井慎次 生き続ける者」など。168センチ、血液型AB。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 38歳佐々木希のこれまでとこれから 赤裸々フォトエッセイ発売、今夏連ドラに続き勢い止まらず 」