川口春奈「ママせか」で演じたがんで亡くなった女性夫の手紙に「1人でも届いて欲しい」
川口春奈(31)が1日、東京・ユナイテッドシネマ豊洲で行われた主演映画「ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記」(山戸結希監督、2日公開)公開前夜祭舞台あいさつに登壇した。
抗がん剤治療を中断して子供を産み、映画の原作となった手記を残し、24歳で亡くなった、自身が劇中で演じた遠藤和さんの夫で、脚本を監修した将一さんからのサプライズの手紙に驚き、目を見開いた。そして「作品、和さん、将一さんに出会えたこと全てが奇跡のよう。和さんの人生は一人でも多く届いて欲しいし、誰かの希望になると思う」と切々と訴えた。
将一さんの手紙の中には「親でも子でも恋人でも友達でも、大切な人との時間は当たり前の時間じゃありません。僕は、そのことを和に教えてもらいました」との言葉が…。さらに、自身を演じた高杉真宙(30)に向けて「高杉さんがあまりに素敵なので、リアルな将一が、がっかりされるんじゃないかと心配した。病院のシーンだけは、格好良い高杉さんに目が奪われず、僕らが浮かんだ」との言葉もあった。川口は「将一さんもご家族も、たくさんの思いがあって、私たちに映画を託してくれて…たくさんの方に見て欲しい」と感謝。高杉も「僕らは演じるお仕事で、想像するしかない。想像の中で必死に生きたのは通じ合っていたのかなと。演じた意味があったと思った」と感謝した。
「ママがもうこの世界に。いなくても 私の命の日記」は、川口にとって13年「マダム・マーマレードの異常な謎」以来13年ぶりの映画単独主演作。18年に21歳でステージ4の大腸がんを宣告され、闘病する和さん本人を演じ、表現するため、25年8月のクランクイン前から同9月のアップまで、トレーナー監修の元、食事制限や水抜きで10キロの減量に挑み、約2カ月で10キロ減量するなど全身全霊で演じ上げた。将一さんを初共演の高杉真宙(30)が演じた。川口は、撮影から1年を経て公開を翌日に控え「ただただ、うれしくて、ありがたい気持ち。撮影当時は、たくさん悩んで孤独になりながらも…これで正しいのかな、と葛藤していた時期もあった。明日、皆さんの元に届き、皆さんのものになるんだなと不思議な気持ち」と心境を語った。
和さんは、交際中の将一さんに「私、がんだった」と告げ「絶対、別れない」との誓いを受けて22歳で結婚式を挙げた。2人の愛の日々は、20年2月に日本テレビ系で放送された「1億人の大質問!? 笑ってコラえて!」(土曜午後7時56分)の「結婚式の旅」で紹介され、川口自身、一視聴者として見ていた。23歳で長女を出産した和さんが、21年9月8日に亡くなる10日前まで書き続け、同12月に出版された手記を読んだプロデューサーが、3年前に将一さんに打診し、映画化が始動した。
川口は「より多くの方に見ていただいて、こういう女性、家族がいたということが届くとうれしい。全キャストが同じ熱量で戦って、1つに作品を作ったということを受け取って欲しい」と映画が広がることを期待した。その上で「この私でも計り知れない境地があるわけで、彼女の生き様、覚悟、葛藤、苦しみ、強さを、どうやったら少しでも届くだろうと…模索しかしてなかったですけど。そういう時間に、ただただ自分が勇気づけられたし、誰かの希望に必ずなると思うので、受けとってもらえればと思う」と呼びかけた。
この日は和の妹・櫛引遥役の松本穂香(29)と結花役の中島瑠菜(19)父慎吾役のデビット伊東(60)母美智子役の小林聡美(61)山戸結希監督も登壇した。