緒方恵美、話題作に「震えが止まらなかった。思い出したんだ。使徒は倒せる、人じゃなかったから」
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の碇シンジ役などで知られる声優の緒方恵美(60)が28日深夜、Xを更新。ベネチア映画祭で最高賞・金獅子賞を争うコンペティション部門に出品された、塚本晋也監督(66)の「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」について「震えが止まらなかった」と感想をつづった。
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」は、18歳で海兵隊に志願してベトナム戦争に従軍した帰還兵アレン・ネルソンさんの自伝「『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』ベトナム帰還兵が語る『ほんとうの戦争』」(講談社文庫)が原作。ネルソンさんは、自らの体験を元に日本全国で1200回以上の講演を行い「ほんとうの戦争」を語り続け、09年9月に枯れ葉剤の影響とみられる多発性骨髄腫で亡くなった。同書では加害者の視点から、戦争の恐ろしい現実と拭いきれない精神的な痛みをつづっている。
緒方は「震えが止まらなかった。思い出したんだ。使徒は倒せる、人じゃなかったから。でも3号機の、ターミナルドグマの…そしてQで3.11のあの光景を君がやったと思って演ってと言われた時のあの感覚を。
涙がこぼれた」と、エヴァンゲリオンで碇シンジを演じながら自身が向き合っていた考えを振り返り「戦争は嫌だ。全人類に観て欲しい1本」と記している。
緒方は続けたポストで「目の前の敵は敵。人間だと思うな。ヒーローになれ。そう叩き込まれたらトランスするのだろうか。ひとりひとりに名前があり家族がいる、その温もりを知るまでは」と戦時下の兵士の精神状態について触れた。その上で「ドローン戦になりつつある現代、気づけるだろうか、相手の温もりに。
ゲームのNPCと思ってしまわないか」と記し「心底怖い」とポストしている。