尾上松也「八つ墓村」で演じた金田一耕助は「完璧じゃないところが面白い」
尾上松也(41)が18日、東京・丸の内ピカデリーで行われた主演映画「八つ墓村」(清水崇監督)初日舞台あいさつに登壇。46年に雑誌「宝石」で連載された「本陣殺人事件」に名探偵・金田一耕助が登場して80周年に、横溝正史の代表作を戦後の昭和から令和に舞台を移し、完全新作にした今作で演じた、金田一の役作りについて語った。「監督から『今までにないものを』というお話でクセ、服装は根本的に変わっていたので、そこからイメージした。決して完璧じゃないところが面白い」と語り、手応えを口にした。
「試写を見て、1観客としても楽しかった。満足感があった。見終わって、面白く…見たことがないんで握手にいった」と試写後、清水崇監督(54)と握手したと振り返った。同監督から「(出演した)過去作に問題があったのかと」とツッコまれると「やめてください、語弊があるので。(今作が)面白かったので」と笑った。そして「名探偵は完璧で、頭脳明晰で、物おじしない人が多い。でも(自身が演じた)金田一は失敗するし、物おじするし、おびえるし、ほぼ諦めモードに入る」と演じた金田一を評した。同監督から「挫折をした金田一は初」と説明が入ると「1回、放り投げてますからね。人間らしくて好き」と言い、笑った。
「八つ墓村」は、今回で4回目の映画化で、過去3度は、51年版は片岡千恵蔵さん、77年版は渥美清さん、96年版は豊川悦司(64)が金田一を演じてきた。製作・配給の松竹が手がけた77年版のロケ地・岡山で撮影を敢行。田治見家の遺産相続人の辰弥が八つ墓村に帰ると連続殺人事件が起きる物語は同じだが、奥智哉(22)が演じる井川辰弥は、原作の化粧品会社社員から内定ゼロ、彼女なしの大学生と設定を変更。堀田真由(28)が森美也子、77年版で山崎努(89)が演じた田治見久弥・要蔵を滝藤賢一(49)高島礼子(62)が田治見家小竹・小梅の2役を演じた。
松也は印象的なシーンについて聞かれると「最初のシーンですね。辰弥と会って、美也子と合流し、車で八つ墓村に向かっている道中が怖かった。(共演の)キャストもにらんでいた。怖かった」と答えた。奥も「多治見家に初めて行った時の小竹・小梅ばあちゃん」、堀田も「私も車3人が向かっていくところ」、滝藤も「最初、何が始まるんだろうというのがあった」と、俳優陣は序盤ばかりを挙げた。これには、清水監督は「皆、序盤戦ばかり…寝てるな!」とツッコんだ。