映画「Sae彩永」で主演女優賞の藤本ルナ「ベースは日本で、仕事があれば海外へ」
<連載:2>
女優藤本ルナが、主演映画「Sae彩永」(溝口友作監督)でノースハリウッド映画際の主演女優賞を受賞した。先月にはアクション監督、映画監督の谷垣健治氏(55)との結婚を発表、話題のTBSの連続ドラマ「VIVANT」(日曜午後9時)にもレギュラー出演。乗りに乗ってる藤本に聞いてみた。3回連載の2回目。【小谷野俊哉】
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映画「Sae彩永」の撮影は2年前、ロサンゼルスで行われた。アクション映画を中心に活躍してきた藤本にとって、静的な演技だけの作品出演は初めての経験だった。
「溝口監督は、日本とアメリカの良さを兼ね備えた方だと思いました。最初にお話をいただいた時に、人物の内面にフォーカスして日々を追っていくような、静かな映画を撮りたいとおっしゃっていました。この作品で演じたことは、自分の中でもすごく大きい意味がありました。それだけに主演女優賞をいただけたのはうれしいです」
今、一番注目されているTBSの連続ドラマ「VIVANT」(日曜午後9時)では、警視庁公安部外事第4課の捜査官・君嶋を演じた。地上波のドラマは初出演だった。
「今年の2月に撮影したんですが、すごく緊張しました。映画とは撮るリズムが大分違いましたし、撮り方もちょっと違うなという感じがしました。撮影初日は、それに慣れるのに本当に必死でした。周りの俳優の方からは『VIVANT』の撮影は特殊らしい、という話を聞いてはいたんですが。オフィスのシーンなどでは、すごく大きなスクリーンのモニターを使っていました。空間を存分に使って、本当にすごい撮影でした」
君嶋の上司は中央アジアのバルカ共和国に駐在する、警視庁公安部外事第4課・理事官の野崎守。阿部寛(62)が演じている。
「最高でしたよ。かっこいいですし、お芝居も本当にすごかったです。その日は、長いセリフを何回も繰り返す撮り方だったんです。私みたいな人間だと、長いセリフを何回もやっていると『あれ、何を言ってるんだろう』となる時があるんですけど。阿部さんは全然そういう感じがなくて、ずっとすごい演技をされていました。本当にすごいなと思いました」
「VIVANT」出演は、大きな反響があった。
「家族や友人からの反応がすごかったです。出演するというニュースが出た時、周りからすごく反応がありました。やっぱり日本での知名度、認知度が圧倒的なんだなって感じました。私の親友の旦那さんが、すごく『VIVANT』が好きで。私が出演することを、親よりも喜んでくれているんじゃないかというくらい(笑い)。毎週のように『ルナちゃん、もしかしたら黒幕かもしれない』って。いろんな考察を調べて、奥さんにわざわざLINEで送っていたらしいです」
8月にアクション監督、映画監督の谷垣健治氏(55)との結婚を発表した。
「お仕事で知り合って10年になるので、ある意味、感慨深いなというのはあります。今まで10年一緒に過ごしてきたけど、これから先も何十年とまた一緒に過ごしていけたらなと思います。2人とも仕事人間なので、今までと変わりなく、お仕事を頑張っていこうねという感じです。そういう意味では、仕事に対する理解はあると思います。2人ともベースは日本で、仕事があれば海外へ行くというスタンスです」(続く)
◆藤本(ふじもと)ルナ 5月6日生まれ、東京都出身。ニューヨークのラガーディア高卒業後、中国の大学・北京電影学院入学。2020年(令2)に映画「モンスター・ハント 王の末裔」で女優デビュー。ほか中国映画「淬火」「恩仇結」主演。21年、映画「昨日より赤く明日より青く」「水のない海」、22年「47RONIN ザ・ブレイド」など。26年、TBS「VIVANT」の公安外事第4課捜査官・君嶋役で地上波ドラマ初出演。Huluオリジナルドラマ「八神瑛子-上野中央署組織犯罪対策課-」で主人公と手を結ぶ中国マフィアの戦闘員役。映画「Sae彩永」ではノースハリウッド映画際主演女優賞。同年8月にアクション監督、映画監督の谷垣健治氏(55)との結婚を発表。165センチ。