【写真】定例会見に臨んだNHKの井上樹彦会長

NHKは16日、都内の同局で定例会見を行った。会見に先立ち、大河ドラマ「豊臣兄弟!」に登場した戦国武将、中川清秀が羽柴秀吉を裏切る描写をめぐって、ゆかりのある大阪・茨木市と大分・竹田市が意見書を提出。抗議を受けた格好となったことについて、井上樹彦会長が言及した。

井上会長 2つの市には、文書でNHKの見解をお送りしました。大河ドラマは、これまでも歴史を題材にしたフィクションのドラマなんですけれども、この中川清秀の描き方を巡ってはですね、ゆかりが深い茨木市、竹田市の皆さまをはじめ、人物に親しみを持たれている多くの方々に、ご不快の念を抱かせてしまったいうことについては、真摯(しんし)に受け止めております。歴史を扱うにあたりまして、登場人物にゆかりのある皆さまが抱いている、崇敬や敬愛の念というものを大切にするということの重みを改めて認識しました。番組に携わるスタッフ全員が、今回いただいたご指摘を胸に刻むことが大事だと考えています。私自身も今回、現場と意見交換を行いました。こうした考えについて認識を共有しています。今後も引き続いて多くの方々にお楽しみいただける、そのような大河ドラマの制作に努めてまいりたいと考えています。

また、ドラマにおける史実とフィクションの関係のあり方について、見解を求められた。これについては、山名啓雄副会長が回答した。

山名副会長 一般論として歴史を題材とする場合、それをどういうふうに表現するかとか、どういう風に描くか。ういったことに関しては、その番組のテーマに合わせて、番組ごとに判断するものというふうに考えています。出来事の性質、登場人物の社会的評価、こういったものを総合的に勘案した上で制作していくということが重要だというふうな認識で制作にあたっています。

「豊臣兄弟!」は、これまでにも登場人物や事象について、それまでの一般的なイメージとは異なる描き方をして話題となり、賛否両論の意見が多くあった。中川清秀については、2つの自治体から正式に意見書が届き、NHK幹部、現場ともに真摯に受け止めている内部事情を明かした。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 「豊臣兄弟!」描写で2市から“抗議”にNHK会長「崇敬や敬愛の念大切に」「現場と意見交換」