マイケル・J・フォックスがエミー賞授賞式に車いすで出席 パーキンソン病研究成果に期待寄せる
米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズなどで知られ、90年代からパーキンソン病と闘っている俳優マイケル・J・フォックス(65)が14日、米ロサンゼルスで開催された第78回エミー賞授賞式に車いすで出席し、2度にわたってスタンディングオベーションを受けた。妻で女優のトレイシー・ポーランとともに13年ぶりに授賞式に出席したフォックスは、「治療法の発見に近づいている」と述べて自身が支援するパーキンソン病研究の成果に期待を寄せた。
29歳でパーキンソン病と診断されたフォックスは、2000年にマイケル・J・フォックス財団を設立してパーキンソン病研究のためにこれまで30億ドル以上の資金を提供してきた。その長きにわたる研究支援と啓発活動への貢献が認められ、慈善活動を通じて社会に永続的な影響を与えたテレビ界の人物を称えるボブ・ホープ人道賞を受賞。ドラマ「グッド・ワイフ」で共演した女優ジュリアナ・マルグリーズから賞を授与されると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
フォックスは、スピーチでパーキンソン病と診断されたことを数年間公表せずにいたことについて振り返り、「仕事や観客との関係に影響が出るのではないかと心配だった」と告白。病気を知ったら、当時出演していたコメディドラマ「スピン・シティ」の視聴者が笑えなくなってしまうことを懸念していたと明かした。
しかし、公表後は「皆さんからの応援に本当に驚き、とても勇気づけられた」というフォックスは、「自分のやるべきことを失っていなかったと実感した。皆さんが私のために立ちあがってくれたおかげです」と述べて支援に感謝。「パーキンソン病を受け入れるということは、病気に屈することではないと理解した。それは単に、この病気とともに生きるすべての人たちのために私ができる限りのことをしなければならないということだった」と感動的なスピーチをし、会場の観客は総立ちとなって2度目のスタンディングオベーションを送った。(千歳香奈子)