【写真】飾らない親しみやすさが魅力の吉田沙保里(撮影・中島郁夫)

女子レスリング五輪3連覇を成し遂げた“霊長類最強女子”の吉田沙保里(43)が、10月28日発売のCD「I'm Here/勝ちにいく、今」(徳間ジャパン)で歌手デビューする。2曲とも歌詞を手がけ、競技人生で経験し、培ってきたことを等身大の言葉で歌っている。このほど都内でレコーディングを行い、その直後に歌手としての初取材に応じた。

「小さいころから歌が好き。父の運転する車の中で演歌を聞いて育ちました。だからデビューのお話をいただいた時はすごくうれしかった」と打ち明けた。

2曲とも疾走感あふれるロックサウンドの応援歌。「I'm-」は「最初からできるわけじゃない。失敗をしながら経験を積んで頑張るんだと背中をそっと押す」という作品。「勝ちに-」は「まさに今、戦いに行く人を『頑張れ!』と鼓舞する内容」と説明する。「スポーツだけでなく、受験や仕事などさまざまなシチュエーションで聞いて欲しい。応援をする側に回れればうれしい」。自己採点は「中途半端は良くないから100点」と笑顔を見せる。

憧れの歌手はDREAMS COME TRUEの吉田美和(61)。ライブを見て魅了された。「50歳をすぎても歌って走って踊っている。すごい。最強です。もし1日、生まれ変われるなら吉田美和さんになりたい」とゾッコンだ。

レスリングと音楽の魅力を教えてくれた父・栄勝さんは14年に死去した。「まさか歌手デビューするとは思っていないと思うので、天国にも届けばうれしい。応援をしてくれていると思います」。

紅白歌合戦出場への意欲も聞いた。「もし多くの人が支持してくれて出られるのならば光栄です」。審査員は2回務めているが初ステージなら目玉になるはずだ。

最近はギターの弾き語りをSNSにアップして“ギター女子”としても注目を集めている。歌手としてのキャッチコピーは「今度は歌で時代を制す」。レスリングで頂点を極めたアスリートが“霊長類最強歌手”として音楽界に新風を吹き込む。【松本久】

◆吉田沙保里(よしだ・さおり)1982年(昭57)10月5日、三重県津市生まれ。3歳の時に父の指導でレスリングを始める。02年に世界選手権に初出場して初優勝し、15年大会まで13連覇。五輪は04年アテネから12年ロンドンまで女子55キロ級で3連覇し、16年リオは銀メダルを獲得。19年に現役を引退した。12年に国民栄誉賞。04、08、12年に紫綬褒章。現在はテレビ出演や講演活動などで活躍。157センチ。

情報提供元: 日刊スポーツ_芸能
記事名:「 “霊長類最強女子”吉田沙保里が歌手デビュー「今度は歌で時代を制す」紅白出場にも意欲